Case Study

導入事例
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清教学園中学校・高等学校

・ICTを文房具のように扱える「人」「環境」を目指して
・長期的なICT戦略に有効、MobiConnectの『i-FILTERブラウザオプション』
・導入後もきめ細やかな対応で、より良いICT環境の構築に協力

大阪府河内長野市にある清教学園中・高等学校は、2012年度より生徒が共有で使うiPad、MacBook Air、MacBook Proを50台ずつ導入し、一人一台環境の実現を目指して段階的に取り組みを進めている。清教学園では、生徒の主体的な学びを支援するツールとして、学習成果物や生徒の学習内容が蓄積できる「eポートフォリオ」を軸としたICT活用を実践しており、生徒の「個」を生かした新しい学びに挑戦している。



生徒が何を学んだのかが蓄積される「eポートフォリオ」を生かす

 清教学園中・高等学校(大阪府河内長野市)は、約1800名の生徒が在籍する男女共学の中高一貫校。キリスト教精神のもと「一人ひとりの賜物を生かす」を建学の理念に掲げ、生徒の個性を尊重した学びや、グローバル人材の育成を教育の柱にする。

 清教学園は、2000年から校内のICT環境の整備や授業におけるICT活用に取り組む。2012年には、情報科教室の設備更新をきっかけに生徒用iPadを50台導入し、一人一台環境の実現に向けて準備・検証を開始した。その後、2014年度に校内無線LANを全館整備。清教学園では、タブレット端末だけでなくコンピュータも重視するという考えから、MacBook AirとMacBook Proもそれぞれ50台ずつ配備している。いずれの端末も情報科教室や校内のスタディーホールなどの自習室に常備し、生徒が必要に応じて端末を共用できるように整備した。

 特任教諭の田邊則彦教諭は清教学園におけるICT活用について、学習成果物や学習内容など、生徒が何を学んできたのかが蓄積できる「eポートフォリオ」の利用を重要視している。「生徒に主体的な学習を促すためには、自分の学びを振り返って次に生かすことができる学習プロセスが必要だと考えており、そのためには学習成果物や学んだ内容が蓄積されるeポートフォリオの利用が重要だと思っています」(田邊教諭)。清教学園では、eポートフォリオを活用して、生徒が自分で目標を決めて学習に取り組み、自分の学びを振り返ることで、次の学習の改善につなげていくような“学びのPDCAサイクル”を意識した学習習慣を定着させていくねらいだ。



ICTは文房具と同じ「道具」。そんな感覚の人を育む環境を目指して。

 清教学園では、最終的に中学・高校の両校で一人一台環境を実現すべく、スモールスタートで端末を導入し段階的に取り組みを進めている。理事・総合企画部長/ICTコーディネータの小林直行氏は、「目指すところは、タブレットやコンピュータなどのITデバイスが、文房具と同じ感覚で使えることです」と話し、当たり前にICTを使うことができる環境をゴールに描いている。故にデバイスの運用面においても、理想的には生徒の自己管理や自己責任で運用することが望ましいという理念を持っている。

 ただし一方では、ITが不得手な生徒や、少し前まで小学生だった中学1年生の発達段階も考慮し、安心・安全を確保したICT環境の構築が大切だと語る。小林氏は「MDMに依存して生徒の自由度を奪ってしまうような管理は避けたいですが、さまざまな生徒がいることを考慮して、安全のために使える機能は生かしていきたいと考えています」と語る。

 法人事務局/ICTコーディネータの高橋安史氏も、「学校で使う端末に対しては、ある程度の機能の制限が必要であり、そのためにはMDMは必要です」と語る。何かトラブルが発生した時に、MDMで機能制限ができる体制を築いておくことは、ITが不得手な教員や生徒が安心して端末を使うために必要な環境だというのだ。

 また高橋氏は、運用面から見てもMDMの導入は欠かせないと話す。清教学園の場合、最終的には中学・高校合わせて約1700台の端末を管理する体制が必要であり、そのためにはMDMで遠隔操作ができる環境は必須だ。高橋氏は、「無線LANのSSIDを年に1度変更するといった利用だけでも、生徒の端末を全部集めるのは難しいので、遠隔操作が可能なMDMが必要です」と語る。



共用端末に便利なデバイス単位の管理も可能

 清教学園でIT関係の業務を行う高橋氏はMobiConnectのメリットについて、「生徒に紐付いたユーザーアカウント単位の管理ではなく、デバイス単位で管理できる点が良いです」と語る。一般的にMDMは、生徒に紐付けてユーザーアカウントを作成することが多いが、MobiConnectは生徒に紐付けることなく、デバイス単位の管理が可能だ。清教学園の場合、不特定多数の生徒が使う共用iPadに対して、「端末5台だけを急遽、異なる設定で使わせてみたい」などの要望が現場の試行錯誤の中から生まれる。こうした要望は、MobiConnectであればデバイス単位で細かく管理できるので柔軟に対応できる。

 ほかには、MobiConnectは画面上でプロファイルを作成できるのが便利だと高橋氏は話す。一般的にプロファイルを作成するときはMac上でApple Configuratorを使用して作成を配信する必要があるが、MobiConnectは画面上でプロファイルの設定が可能だ。高橋氏は「今、端末がどういう設定になっているのか、プロファイルの設定画面で分かるため使いやすいです」と話す。



長期的なICT戦略の中に、セルラーモデルの可能性も

 清教学園は、2000年からICTの整備や活用を進めてきたが、その時からデバイスやOSに縛られないICT環境の構築を重要視してきた。今も、長期的なビジョンとして「生徒の文房具としてICT活用を続けていけば、将来的には生徒が選んだ好きな端末を学校で使うような方向性に進むだろう」と予測している。

 しかし、ここに来て長期的なICT戦略に変化が出てきた。近年、セルラーモデルの端末を導入する教育機関が現れ始めていることから、清教学園でも、ICT活用の長期ビジョンとしてセルラーモデルの可能性を探る必要がでてきた。高橋氏は、「今まで描いていた長期ビジョンの中には、セルラーモデルの導入もあり得ることを予測していませんでした。本校ではWi-Fiモデルを使うことを大前提にしていましたが、将来的にはセルラーモデルの活用も視野に入れて、セルラーモデルに対応したフィルタリングなどを考えていく必要があります」と語る。

Wi-Fiモデルであれば、学校のネットワークにフィルタリングをかければいい。しかし、セルラーモデルの導入も将来的にはあり得るとなると、クライアントインストール型のフィルタリングも必要だ。高橋氏は「MobiConnectにはセルラーモデルで活用できる『i-FILTERブラウザオプション』があるので有効ではないかと考えています」と語る。



国内メーカーだからこそできる、きめ細かな対応に好感!

高橋氏はMobiConnectを導入し、実際に使用した感想として「国内メーカーのMDMだからこそ、こちらが出した要望への対応も早いなと感じています」と語る。またMDMの導入に関することだけでなく、清教学園におけるICT化の取り組みに対して、さまざまな話に耳を傾け、アドバイスや協力をしてくれるのも好印象だったと話す。「MobiConnectは、他のタブレット導入校で実績があったのも採用の決め手になりました。コスト的にみてもお手頃感があったことも大きかったです」(高橋氏)

本格的な一人一台環境は2016年度から実施する清教学園。eポートフォリオを軸としたICT活用が新しい学びとして定着するために、生徒が安心・安全に使える環境をMobiConnectで築く。


※「i-FILTER」はデジタルアーツ社製Webフィルタリングソフトです。

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学校プロフィール

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清教学園中学校・高等学校

 清教学園はキリスト教主義にすべての営みの根幹を置いています。神を信じ誠実に仕え、真理を学び賜物を生かし、隣人と共に平和を築くことができる人間の育成を常に目標としています。そして、聖書の教えに基づき、神様から与えられた「賜物」に気づき、磨き、生かすことで自分自身を大切にし、世界中の隣人と理解し合い大切にし合いながら共に平和を築いていく人物、それが我々の目指す Seikyo Global Leader です。清教学園の生徒は、学業、スポーツ、芸術のすべてに全力でチャレンジします。また教職員は、充実した図書館やICT学習環境を有効に活用し、生徒たちを基礎学習から課題解決学習まで力強くサポートします。我々は「神ある教育は愛ある知恵に人を導く」というスピリットを、自らの姿勢を以ってあらわす奉仕者となることを宣言します。

〒586-8585 大阪府河内長野市末広町623

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