VPPは大規模なモバイルデバイスの導入や運用において、アプリの購入から管理はもちろん、そこに至る準備段階の手間を軽減することができます。
主な特徴をご紹介します。
アプリのライセンスをまとめて入手できる
管理者用のApple IDを準備するだけで、管理する全てのモバイル端末のライセンスを入手することができます。
大きな特徴としては、
端末ごとのApple IDがなしでも運用ができる
このように端末ごとにApple IDを持たなくとも、利用者がアプリを使う環境を作ることができます。もちろん、利用者が個別に持っているApple IDを端末で利用することもできるため、業務に必要なアプリは管理者から配布し、利用者ごとに必要なアプリは個別にインストールをしてもらうといったことも可能です。
アプリ・ライセンスの利用状況はMDMから確認できるので台帳管理などから解放されます。
冒頭でも少し触れた内容ですが、ここではApple IDの取得も含め「 VPPを使わない 」場合、導入から運用において手間がかかると考えられるポイントを説明します。
● Apple IDの準備
事前にWEB申請に必要な情報を用意する必要があります。
・指名、住所などの情報
・ユニークなメールアドレス(モバイルの台数分)
・IDごとのパスワード(モバイルの台数分)
・パスワード忘れようの質問と返答
● Apple IDとパスワードの管理
どのような形式かは様々だが、IDとパスワードの組み合わせを保管しておく必要がります。
また、IDやパスワードは忘れることもあるので、利用者からの問い合わせへの対応なども運営上必要と考えられます。
● 2ファクター認証の問題
Apple IDの2ファクター認証は一度設定してしまうと解除することができません。
そのため、会社支給のモバイル端末の認証先として個人携帯を設定してしまった場合、もし退職などあればそのApple IDに紐づいたアプリなどは回収することが困難となります。
※ Apple IDを作成した時点ではデフォルトではオフです。
● 導入時の代行のコスト
Apple IDの準備をはじめ、台数の規模により代行を業者にお願いするケースも多々あると思います。
上記はあくまで一例ですが、「 Apple ID 」を中心とし、導入から運用まで課題があるように感じます。
手間なくコストをかけないためにも、アプリの管理にはVPPが有効ではないでしょうか。
VPPはアプリ(ライセンス)の管理で非常に有効なプログラムですが、これまでの説明通り、VPPはあくまでアプリのライセンスを一括で入手する仕組みとなります。
実際のアプリの配布や回収、デバイスのインストール状況などはMDM(モバイルデバイス管理)が必要です。*
* VPPに対応したMDMが必要です。MobiConnectはVPPに対応しています。