2022.01.13(2024.02.28更新)

業務効率化

【2024年版】クラウドPBX比較10選!機能や料金、選ぶ際のポイントを紹介

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ビジネスフォンとよく似た製品にPBXがあります。電話交換機である点は同じですが、接続できる電話機の台数が多いことからテレワークなどでも活用されます。最近では工事不要のクラウドPBXが登場し、注目を集め、導入する企業も増えてきました。

この記事では、クラウドPBXの特徴や選ぶポイント、2022年版のおすすめクラウドPBXを比較表で見比べて解説します。どれを採用するかよく検討しましょう。

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クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、外部からの電話を転送する構内交換機をクラウド化したものです。従来のPBXとの最大の違いは工事の有無と運用のしやすさです。大掛かりな工事が必要で、導入コストが高いPBXに比べ、クラウドPBXは工事不要なうえ低価格で導入できます。

社内の携帯電話やスマホをはじめ、個人所有の端末でも内線・外線問わず発着信が可能です。テレワーク対応のために導入する企業も増加しているのです。

なお、よく似たものにIP-PBXがあります。ネットワークに接続して音声のやり取りを行う仕組みは同じですが、サーバーの設置場所が違います。IP-PBXではオフィスにサーバーを設置する必要があり、料金が高額になりがちです。また、管理するにはIP技術が必要で、管理に手間がかかります。初期費用を抑えて導入するのであれば、クラウドPBXがおすすめです。

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXには、従来のPBXやビジネスフォン、IP-PBXにはないメリットがあります。代表的なメリットは以下のとおりです。

  • コスト削減

導入時に機器の導入が必要なく、通話料金も安い。内線通話はすべて無料。印紙税や郵送代、事務労力などの削減に貢献できる。

  • 業務効率化

メンテナンスはネット上にある管理画面でできるため、専門知識が不要。そのほか、システム連携でカスタマイズも可能。

  • テレワークにも最適

個人向けの端末は不要で、私用スマホでも電話の受け答えができる。サービスによってはビデオ会議やチャット機能も使える。

クラウドPBXのデメリット

クラウドPBXには当然デメリットもあります。しかし、導入前にきちんと比較検討をしたり、デメリットを理解したりしていればさほど大きな問題にはなりません。

  • 通話音質がネット環境に左右されやすい

IPネットワークを媒介するため、通話の音質はネット環境の左右されてしまいがち。また、音質の悪い業者もあり要注意。

  • セキュリティ体制は提供元次第

PBX環境は提供元で構築されているため、導入した側での対策には限界がある。製品の口コミや障害発生時の対応をチェックすること。

クラウドPBXを選ぶポイント

クラウドPBXを選ぶポイントは、メリット・デメリットを知ったうえで比較・検討することです。いかに人気の高いサービスで、メリットが多いと言われていても、自社には合わない可能性もあるからです。以下で紹介する3つのポイントにフォーカスして選ぶといいでしょう。

  • コストが合うか

初期費用と月額料金の両面から試算する。不明な場合は候補に上がったサービス提供元から見積書をもらうのもあり。

  • 機能や通話品質は安定しているか

通話の発着信以外の機能が充実しているか。音声や通話の品質が安定しているものは、コストと同列の最重要項目と思っていい。

  • 他のシステムとの連携がスムーズか

企業によってはほかのシステムとの連携できるかも重要なポイント。外部システムと連携できても手間がかかるものもある。

クラウドPBXの比較表

クラウドPBXとひと口で言っても多くのサービスがあり、比較検討する候補を探す段階で迷ってしまいがちです。今回は、特におすすめ度が高いクラウドPBXを9つピックアップして解説します。

サービス名 初期費用
(税抜)
月額利用料
(税抜)
無料トライアル 機能比較 外部システムとの連携
クラコールPBX 無料 980円~ あり 保留、ブラインド転送、保留転送、スケジュール転送、ビジー転送、自動音声アナウンスなど 要問合せ
03plus 無料 980円~ あり 複数名で電話番号を共有、パーク保留、社内グループ間・内外線無料、WEB電話帳、時間外アナウンス、留守番電話、クラウドFAX、転送電話、通話録音 など 要問合せ
モッテル 29,800円 3,980円 / 20内線分 あり スマホ内線化、インターネットFAX、音声会議通話 など kintone、MailDealer
回線.COM 10,000円 3,200円 あり 通話転送、グループ着信、全通話録音 など ほぼすべてのCRM
Arcstar Smart PBX 10,000円 5,000円~ あり 通話転送、Web設定、通話ログ PHONE APPLI PEOPLE
トビラフォンCloud 30,000円 3,000円~ あり スケジュール機能、着信先端末指定、代表番号発信 など 要問い合わせ
ひかりクラウドPBX 15,000円~ 11,000円~ あり グループ着信、発信規制、マルチライン機能 など 要問い合わせ
モバビジ 無料 要問い合わせ 要問い合わせ 発着信機能、クラウド電話帳、音声ガイダンス など OfficeDocs、F-Revo CRM
Good Line 10,000円~ 3,000円~ 要問い合わせ 時間差着信、通話保留転送、留守電通知 など 要問い合わせ
BIZTELビジネスフォン 50,000円~ 21,000円~ 要問い合わせ 代表番号発信、ソフトフォン、ブラウザ管理 など API・CRM(オプション)

※上記表は2022年7月7日時点の内容です

おすすめのクラウドPBX 10選

先に取り上げた9つのおすすめクラウドPBXについて掘り下げて解説します。わずかな違いであっても、使い勝手が大きく変わることも珍しくありません。しっかりと比較検討しましょう。

クラコールPBX

引用:クラコールPBX

表は横にスクロールします

初期費用(税抜) 無料
月額料金(税抜) 980円~
主な機能 保留
ブラインド転送
保留転送
スケジュール転送
ビジー転送
自動音声アナウンスなど

「クラコールPBX」は、株式会社三通テレコムサービスが提供している個人事業主・法人向けのクラウドPBXサービスです。スマートフォンをはじめ、PCやSIP電話機などさまざまな端末から固定電話番号の発着信が行えるため、まるでオフィスにいるかのような内線の取次が実現します。
また費用面においては、初期費用0円から導入でき、月額基本料も980円(税抜、1ユーザーにつき)からとなっており、6ユーザー目以降基本料無料です。コストを抑えてクラウドPBXを導入したいといった方におススメです。
そのほか「クラコールPBX」の導入は、初期工事がいらず最短3営業日で開通できるので、配線設置などの工事にかかる無駄な時間やコストを削減できるのも大きな魅力と言えるでしょう。

クラコールPBXの特徴
・初期工事不要、最短3営業日で導入可能
・初期費用0円、月額基本料最大4,900円/月(税抜)、低コストで電話サービスが利用できる
・1人から1ヶ月から利用可能で、短期間から導入可能

※ 別途、通話料金、電話番号利用料、ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料がかかります。
▼クラコールPBXの公式サイトはこちら
https://clocall.jp/pbx/

03plus

引用:03plus

表は横にスクロールします

初期費用(税抜) 無料
月額料金(税抜) 980円~
主な機能 複数名で電話番号を共有
パーク保留
社内グループ間・内外線無料
WEB電話帳
時間外アナウンス
留守番電話
クラウドFAX
転送電話
通話録音 など

「03plus」は、株式会社グラントンが提供している個人事業主・法人向けのクラウドPBXサービスです。

お持ちのスマートフォンに03plusのアプリを入れるだけで、市外局番入りの固定電話番号を持つことができます。

電話番号は複数人で共有することができ、場所を選ばず電話の取り次や内線としての活用が可能です。

また転居などの際、同一の市外局番内であれば番号はそのままに引っ越しが可能なため、転入転居時の電話設備に関わるコスト削減にもなり、

さらに豊富な機能やオプションがあること、他のクラウドPBXと比較してもコストを抑えた運用ができる点も魅力と言えるでしょう。

03plusの特徴・初期工事不要、最短2〜3営業日で発着信可能
・市外局番入りの固定回線を複数人で共有、場所を選ばず利用ができる
・社内間は内線も外線全て無料

▼03plusの公式サイトはこちら
https://03plus.net/


モッテル

引用:MOT/TEL(モッテル)

初期費用(税抜) 29,800円~
月額料金(税抜) 3,980円 / 20内線分 ~
主な機能 スマホ内線化
インターネットFAX
音声会議通話 など

「モッテル」は、株式会社バルテックが運営しているクラウドPBXです。SOHOから大企業まで導入実績がありますが、特にSOHO~小規模企業での導入実績が豊富です。同社がリリースしている電話代行サービスと連携させることで、自社を窓口として拠点内線としても利用できます。

独自の機能も豊富に搭載されており、インターネットFAXと言った電子取引も可能です。追加料金を支払えば、出退勤もクラウド化できます。

▼モッテルの公式サイトはこちら
MOT/TEL(モッテル)(公式サイト)

「モッテル」の特徴
•SOHO~小規模企業からの支持が大多数
•電話代行サービスと連携し逆転送なども不要
•ネットFAXや出退勤管理も一括で管理できる

回線.COM

引用:回線.COM

初期費用(税抜) 10,000円
月額料金(税抜) 3,000~10,000円
主な機能 通話転送
グループ着信
全通話録音 など多数

「回線.COM」は、株式会社サンシスコンが提供しているクラウドPBXサービスです。業種・業態によって導入したいクラウドPBXに違いがありますが、回線.COMであればそれらを問わず導入できます。そのため、個人事業主から大企業に至るまで幅広く導入可能です。料金設定も、事業規模や利用回線数に応じて臨機応変に選択できます。

最大の特徴はほぼすべてのCRMと連携できる点。コールセンターをはじめとする顧客情報管理と同時並行で利用するにも最適なクラウドPBXと言えます。別料金で固定電話のレンタルサービスも行っており、新規事業立ち上げにも役立つサービスです。

回線.COMの特徴
•事業規模や回線数で選べる料金プラン
•社員間、社員・会社間なら通話料金がかからない
•ほぼすべてのCRMと連携可能
•固定電話レンタルが可能

Arcstar Smart PBX

引用:Arcstar Smart PBX

初期費用(税抜) 10,000円
月額料金(税抜) 5,000円~
主な機能 通話転送
Web設定
通話ログ など

「Arcstar Smart PBX」は、NTTコミュニケーションズが提供しているクラウドPBXです。保守管理の手間が省けるほか、ビジネス専用の050番号を持たせることもできます。別途料金はかかりますが、電話番号の種類も選択可能です。

非常にシンプルな機能にとどまっていますが、NTTコミュニケーションズの閉域網を媒介することでセキュアな通信を可能にしています。機能連携できる「PHONE APPLI PEOPLE」と組み合わせれば、クラウド型電話帳を呼び出して利用できます。

「Arcstar Smart PBX」の特徴
•高いセキュア性を持つ
•Web上での管理だけで済む
•オプションでクラウド型電話帳サービスの利用が可能

トビラフォンCloud

引用:トビラフォン Cloud

初期費用(税抜) 30,000円
月額料金(税抜) 3,000円~
主な機能 スケジュール機能
着信先端末指定
代表番号発信 など

「トビラフォン Cloud」は、トビラシステムズ株式会社が提供しているクラウドPBXです。最短翌営業日で利用開始できる点で評価が高いほか、スマホアプリの使い勝手の良さも魅力的です。設定も簡単で、私用スマホがビジネスフォンとしても活用できます。

発着信履歴や連絡先、録音ファイルの一元管理も可能です。Wi-Fi環境下でも使用できる点はほかのクラウドPBXでもあまりなく、選ばれる理由のひとつでもあります。

「トビラフォン Cloud」の特徴
•工事不要で最短翌営業日に開通
•スマホアプリのUIが非常に高い
•Wi-Fi環境下でも問題なく利用できる

ひかりクラウドPBX

引用:ひかりクラウドPBX

初期費用(税抜) 15,000円~
月額料金(税抜) 10,000円~
主な機能 グループ着信
発信規制
マルチライン機能 など

「ひかりクラウドPBX」はNTT東日本が提供しているクラウドPBXです。先に紹介した「Arcstar Smart PBX」に機能を追加したもので、拠点集約やBCP(事業継続計画)対策に有効です。保留転送機能を搭載しており、取次回数を大幅に削減することもできます。

アプリのインストールだけで内線・外線が利用できます。ただし、外線通話を利用する場合は、特定のひかり電話サービスへの加入が必要です。また、個人事業主や少人数での利用プランがないのも注意しましょう。

「ひかりクラウドPBX」の特徴
•「Arcstar Smart PBX」よりも優れた機能性
•保留転送機能で取次稼働時間の削減
•スマホへはアプリインストールのみで対応可能

モバビジ

引用:モバビジ

初期費用(税抜) 無料
月額料金(税抜) 要問合せ
主な機能 発着信機能
クラウド電話帳
音声ガイダンス など

「モバビジ」は、クラウドテレコム株式会社が展開しているクラウドPBXサービスです。日本唯一の音声品質確保型サービスとして有名で、固定電話と同レベルの高い音声品質が魅力です。スマホアプリにはあえて外線ボタンを残すことで、ビジネスフォンそのままに利用できるようにしています。

初月費用が無料で、高額な負担をする必要がありません。サポート体制も完備されており、電話やメールでの問い合わせでも専門スタッフが対応します。

「モバビジ」の特徴
•音質が非常に高く固定電話レベル
•スマホのUIがビジネスフォンと同様で使いやすい
•初月費用負担がなく導入コストも低い

Good Line

引用:Good Line

初期費用(税抜) 10,000円~
月額料金(税抜) 3,000円~
主な機能 時間差着信
通話保留転送
留守電通知 など

「Good Line」は、株式会社グッドリレーションズが提供しているクラウドPBXです。契約期間の縛りがないサブスクリプション制なので、利用できない回線や、使用できない電話機がないのが特徴ですチャットシステムとの連携も可能で、多くの外部サービスと連携できます。

パソコンで着信を受けると、連動しているクラウド電話帳から顧客情報を探し出し、画面上にポップアップさせるオプションも。社員の通話状況をモニタリングできるため、取次もスムーズです。

「Good Line」の特徴
•契約期間のないサブスクリプション型
•多くのチャットシステムとの連携可能
•オプションで顧客情報のポップアップもできる

BIZTELビジネスフォン

引用:BIZTEL ビジフォン

初期費用(税抜) 50,000円~
月額料金(税抜) 21,000円~
主な機能 代表番号発信
ソフトフォン
ブラウザ管理 など

「BIZTEL ビジネスフォン」は、株式会社リンクとブライシス株式会社が共同で運営しているサービスです。クラウドPBXのパイオニア的存在であり、導入実績も1,700社以上にのぼります。動画研修を可能とする「shouin for コンタクトセンター」で、在宅でも社員教育ができる点も高く評価されています。

APIとの連携が可能で、電話対応の自動化をはじめとした業務効率化も可能。オプションであり、初期費用が高額ですが、APIと連携できるメリットは大きいといえるでしょう。

BIZTEL ビジネスフォンの特徴
•クラウドPBXのパイオニア的存在
•動画研修サービスなども提供しリモートワークに特化
•オプションのAPI連携で電話の自動化も可能

まとめ

クラウドPBXを導入すれば、リモートワークへの対応強化ができることはもちろん、社内の業務効率化も狙えます。多くのクラウドPBXサービスがあり、迷ってしまうでしょうが、自社の予算や利用する機能をよく考えて選びましょう。

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