2021.10.28

ビジネス

エンドポイントセキュリティ、EDRって?重要性やマルウェアへの対策ポイントとは

セキュリティ対策を実施するにあたり、サイバー攻撃の巧妙化・複雑化により、これまで使用していたウイルス対策ソフトだけでは攻撃を防ぐことが難しい状況となっています。
このような状況を打開すべく、新たなセキュリティ対策として注目されているのが「エンドポイントセキュリティ」です。

本記事では、エンドポイントセキュリティについて理解を深めるために、その重要性や従来のセキュリティとの違い、マルウェアへの具体的な対策などについて詳しく解説していきます。

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エンドポイントセキュリティとは?

 

エンドポイントセキュリティとは、エンドポイントとなる機器に対して、セキュリティ対策を行うことです。そもそも『エンドポイント』は、直訳すると「末端」や「終点」を意味しており、IT用語では、ネットワークに繋がるさまざまな機器の中で「終端になる機器」のことを言います。

エンドポイントセキュリティを行うと、エンドポイントの対象となる機器や、そこに保存された情報を、マルウェアなどのサイバー攻撃の脅威から防御することができます。

従来のセキュリティ手法といえば、エンドポイントの前段階におけるゲートウェイへセキュリティ対策を行う「ゲートウェイセキュリティ」が主流でしたが、近年ではエンドポイントセキュリティへと移行しており、その重要性が高まりつつあります。理由については、次章で詳しく解説していきます!

エンドポイントの対象

エンドポイントの対象は、たとえばファイルサーバーやデータベースサーバーといった各種サーバーをはじめ、社内ネットワーク経由で使用するオフィスPC、プリンター、タブレットなどが該当します。

そのほか、自宅でインターネットを介して使用する個人PC、外出先でインターネットを経由して使用するタブレット・スマートフォンなどのモバイルデバイスなども、エンドポイントの対象となります。

エンドポイントセキュリティの重要性

 

近年、エンドポイントセキュリティの重要性が高まっている理由には、以下の3つが挙げられます。

マルウェアへの防御性が高まる

ビジネスにおいて、データは非常に重要な資産でありますが、企業規模問わずどの企業もサイバー攻撃により、外部からの不正アクセスやデータの損失を招くリスクはあります。また、日々進化するサイバー攻撃の巧妙化から、従来のウイルス対策ソフト等によるセキュリティ対策では、心もとないと言える状況にもなりつつあります。

エンドポイントセキュリティでは、デスクトップやモバイルデバイスなどのエンドポイント(端末)を、マルウェアなどのサイバー攻撃から保護し、ネットワークやクラウド上のエンドポイントを守るセキュリティシステムが組み込まれています。これは、従来のウイルス対策ソフトからさらに進化しており、巧妙かつ複雑化するマルウェアやゼロデイ攻撃なども包括的に防御することができます。

サイバーセキュリティ対策における最初の防御層として、エンドポイントセキュリティを行うことで、こうしたマルウェアなどの猛威に対抗することが可能となります。つまり、エンドポイントセキュリティを徹底することが企業の重要なデータ資産を守ることにも繋がるため、近年においてエンドポイントセキュリティの重要性は高まってきています。

マルウェアの検知により被害を防ぐ

エンドポイントセキュリティを配備することで、侵入するマルウェアをすばやく検知し被害を未然に防止することができます。

ユーザーが直接操作するデスクトップやモバイルデバイスなどのエンドポイントは、社外との通信にも使用されるため、そこを起点にマルウェアなどが侵入し、サイバー攻撃が活発化していきます。ある意味エンドポイントは、サイバー攻撃に遭いやすい地点であり、検知しやすいポイントとも言えます。

つまり、エンドポイントでのサイバー攻撃を検知することができれば、未然に被害を防ぐことができるため、エンドポイントセキュリティによるセキュリティ強化が非常に重要なのです。

環境に依存せず対策できる

エンドポイントセキュリティは、脅威情報データベースをクラウド上に保持できるため、環境に依存せずに対策できるという点も大きな魅力です。

エンドポイントセキュリティは、ネットワークに接続する端末とデータを保護することを目的としています。中でも、エンドポイントセキュリティの一つであるEPP(エンドポイント保護プラットフォーム) は、ネットワークに取り込むファイルを検査することができ、最新のものであれば脅威情報データベースが増加しつづけても、クラウド上に保持できるため、ローカルにデータを保管する必要がありません。

さらに、データベースを更新する作業も不要なため、スムーズにセキュリティ対策を実現することができます。

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エンドポイントセキュリティと従来のセキュリティ体制の違い

 

つづいては、従来のセキュリティ体制とエンドポイントセキュリティとの違いには、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
そもそも従来のセキュリティ対策でよく利用されていた「ゲートウェイセキュリティ」と「エンドポイントセキュリティ」では、以下のように対策における考え方が異なります。

ゲートウェイセキュリティ

ネットワークからマルウェアの侵入を防ぐため、社内ネットワークとインターネットの境であるゲートウェイを監視します。そのため、ゲートウェイの箇所には、「ファイアウォール」や「IDS:不正侵入検知システム」、「IPS:不正侵入防御システム」を設置し、マルウェアの侵入を検知・防止します。

エンドポイントセキュリティ

ネットワーク全体に加え、接続されているエンドポイントをまとめて監視して、エンドポイントとデータを保護します。
具体的には、ゲートウェイの段階でウイルスの侵入を防止できなかったことを想定し、『不正な挙動を検知する』『ウイルス感染後の速やかな対応』『保存データの暗号化』『スパムメール対策』といった端末を安全に守る方法が用意されています。

従来のセキュリティ対策では、先述したようなゲートウェイセキュリティが主流でしたが、マルウェアの巧妙化と多様化により、これまでとは違った経路からの侵入や挙動が増えてきています。
これらに対応するための今後の対策として、マルウェアの侵入を防止するだけでなく、段階によっていくつかの方法でエンドポイントを保護し、より強固なセキュリティ対策を実現できるエンドポイントセキュリティが必要となってきているのです。

エンドポイントセキュリティの具体的手法!EDRやEPPとは?

 

エンドポイントセキュリティには、これからご紹介するいくつかの手法が存在します。では、具体的にどのような手法があるのか、一つずつみていきましょう。

EDR

マルウェア感染後に被害を抑えるために、エンドポイントセキュリティの一種として「EDR(Endpoint Detection and Response)」という手法があります。
EDRは、おもにPCやサーバー、タブレットなどのネットワークに接続されているエンドポイントの動作の監視を行います。万が一マルウェアが侵入した場合は、その検知や除去などの初動対処を速やかに行い、被害を最小限に抑えるこができます。

EPP

EPP(Endpoint Protection Platform)は、エンドポイント保護プラットフォームとも言われており、マルウェアがエンドポイントに感染しないよう保護する役目を行います。多くの個人・企業で利用されている「アンチウイルス対策ソフト」もEPPの一つです。

また、EPPはアンチウイルス対策ソフトでは、なかなか発見しづらいゼロデイ攻撃も検知することができ、動作を止めることができます。さらに、マルウェアのほかアプリを悪用するような攻撃も防御できるとされています。

ちなみに、EDRとの違いは、マルウェアに感染したあと、被害を最小限に抑えることを目的としたEDRに対して、EPPはマルウェアの感染を防止することを目的としています
つまり、EPPという手法でマルウェアの侵入を防御できなかった際、被害を最小限に抑えるための次のステップとして使用するのがEDRでありセキュリティをより強化したい場合は、これらの手法を組み合わせることがおススメです。

NGEPP、NGAV

NGEPP(Next Generation Endpoint Protection Platform)とNGAV(Next Generation Anti-Virus)は、マルウェア特有の不審な動作を検知する「振る舞い検知」により、マルウェアを検知できる手法です。EPPの弱点である「未知のマルウェアへの対処」をカバーすることができます。

振る舞い検知は、かつて受信したことがないマルウェアのほか、ライブラリに存在しない新たなマルウェアなども検知できます。

DLP

DLP(Data Loss Prevention)は、ネットワーク上のデータやエンドポイントなどをつねに監視し、不審な動作が実行されると速やかにアラートを発し、侵入を阻止することが可能です。

とくにDLPは、マルウェアなどの外部から侵入されるサイバー攻撃のほか、ネットワーク内のデータの持ち出しや情報漏えい、誤操作などを防止することにも役立ちます。

エンドポイントセキュリティ対策を徹底しよう

 

ここまでエンドポイントセキュリティの詳細について詳しくご説明していきましたが、その重要性や防御性の高さについてはご理解いただけたのではないでしょうか?
従来のセキュリティ対策から、エンドポイントセキュリティによる対策を取り入れて徹底していくことは、企業にとっても安心・安全の環境を構築することにも繋がると言えるでしょう。

エンドポイントセキュリティ製品は様々ありますが、未知・既知を問わずシステムがサイバー攻撃によって不規則に生じる動作実行を制限することができたり、侵入した脅威の発症を無害化できるような仕組みが構築された新世代型のセキュリティ製品「AppGuard(アップガード)」なども登場しています。

とくに、AppGuardであれば、新種のマルウェアからもPCやサーバを保護することができ、既存のセキュリティ対策ソフトと併用して利用することも可能なため、より強固なセキュリティ対策を実現することが可能となります。

エンドポイントセキュリティをお探しの方は、ぜひ一度このような製品を比較検討してみるといいでしょう。

▼「AppGuard」の詳細については、こちらの記事で解説しています!

AppGuard(アップガード)ってどうなの?仕組みや特徴・クチコミを徹底解説

まとめ

 

今回は、エンドポイントセキュリティの重要性や従来のセキュリティとの違い、マルウェアへの具体的な対策などについて詳しく解説してきました。ビジネスシーンにおいて、インターネットを経由することが増えることで、ますますセキュリティの重要性は高まってきています。
企業の大切な情報を守るためにも、ぜひこの機会にエンドポイントセキュリティによるセキュリティ対策の強化を講じてみてはいかがでしょうか。