2022.01.05

教育現場

【GIGAスクール構想】教員1人1台の指導者用端末を整備へ 補正予算可決へ

学校・教育現場では「GIGAスクール構想」の推進により、児童・生徒の手元に1人1台のタブレット端末の配布とICT環境の整備が急速に進められています。
そのような中、令和3年度の補正予算が参議院本会議で可決し成立し、GIGAスクール構想の実現に向けた推進においては215億円もの補正予算が計上されることとなりました。この補正予算により、これまでは児童・生徒1人1台とされてきたタブレット端末の配布も、今後は教員1人1台にまで範囲が広がるとされています。

今回は、令和3年度の補正予算に伴い、教育分野において実施が見込まれる最新のトピックについて詳しくご紹介していきます。

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2021年12月20日 参議院本会議で補正予算が可決

 

2021年12月20日、参議院本会議にて令和3年度の補正予算が可決、成⽴されました。
今年度の補正予算は、Withコロナに伴う経済対策が盛り込まれた内容となっており、⼀般会計総額は35兆9895億円となんと過去最高額の補正予算と言われています。

なお、このうち文部科学省関する補正予算は1兆5487億円、学校・教育関連におけるICT環境の整備推進等のGIGAスクール構想の実現に向けた推進等については、215億円もの補正予算が計上されています。なお、この補正予算では主な取り組みとして 「教室環境の改善」「GIGAスクール運営支援センターの緊急整備」などが実施される予定です。以下で詳しくみていきましょう。

教員1人1台の指導者用端末の整備へ

 

GIGAスクール構想の実現に向けた215億円もの補正予算のうち、学校・教育現場における「教室環境の改善」として84億円が計上されています。
具体的な取り組みとしては、授業を受け持つすべての教員に対して1人1台の指導者用端末の配布が行われる予定です。

さらに、教室環境の改善に向け、学習現場で使用する高機能なマイクやカメラに加え、デジタル教材などを提示するための電子黒板やプロジェクターといった大型提示装置などリモート授業を実施するための環境整備の支援も積極的に進められるとされています。

GIGAスクール運営支援センターを緊急整備

このほか、学校・教育関連における補正予算では、学校のICT環境の整備を目的に「GIGAスクール運営支援センター」が各都道府県等へ緊急整備される予定です。

これまでタブレット端末を活用したICT教育を実施する教育現場では「クラス全員の端末の同時接続ができない」「通信速度が遅い」といったようなネットワーク環境にまつわる悩みを抱えるところが少なくありませんでした。
そのような課題を解消するために「GIGAスクール運営支援センター」では、学校現場や教育委員会からの依頼に応じて、ヘルプデスクやネットワークアセスメントなどの技術的サポートをワンストップで安定的に提供できる体制を整備するとしています。

なお、文部科学省では「GIGAスクール運営支援センター」を通して、来年の3⽉末までに全国の公⽴学校にて、ネットワークの総点検および応急対応を実施していくことを目指しています。

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デジタル教科書について35億円を計上

 

これからの学びを支える学校のICT環境整備の実現に向け、2024年度に本格導入が実施される方針の「デジタル教科書」について、今回の補正予算では35億円が計上されています。これにより、今まで以上にデジタル教科書の広まりが各教育機関で見られるものと予想されます。

デジタル教科書とは、児童・生徒が授業で使用することを前提に、紙の教科書と同じ内容をタブレットやPCで表示できるようデジタル化した教材のことを指します。
このデジタル教科書を用いて、紙とデジタルの役割分担の在り⽅を検証することを目的に、以下のメニューで各教科の実証が行われる予定です。

  • 英語の教科では、朗読⾳声を⽤いた外国語でのコミュニケーションを図る
  • 動画、図形等のデジタル教科書と⼀体的な教材を使った実験や観察を実施(算数・数学、理科のうち、いずれか1教科)
  • よりよい⽣活の実現に向け創意⼯夫する(⾳楽、図画⼯作・美術、技術、家庭、体育・保健体育のうち、いずれか1教科)

デジタル教科書で具体的にできることやメリットやデメリットなどについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください!
≫デジタル教科書とは?メリット、デメリットや2024年度本格導入の詳細までチェック!

GIGAスクール構想とは

 

今回の補正予算により、ますます期待が高まる「GIGAスクール構想」ですが、具体的な施策内容について理解していないという方も少なくないはずです。そのような方に向けて、ここで簡単におさらいしておきましょう。

GIGAスクール構想とは、文部科学省が主体となって取り組みを進めている「児童生徒に1人1台の端末の配布」と「高速ネットワーク設備対応」「教育のICT化」の実現に向けた施策です。
GIGAスクール構想の目的は、児童・生徒が変化の激しい今の時代を逞しく生き抜くために、従来のような一斉教育に限らず、1人1人最適化された創造性を育む教育の実現を目指すべくICT教育を導入して人材を育成していくといった狙いがあります。

GIGAスクール構想について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください!
≫GIGAスクール構想をわかりやすく解説!教育ICT、1人1台端末環境の実現とは?

まとめ

 

今回は、令和3年度の補正予算に関するニュースについてご紹介しました。今回の補正予算では、学校・教育関連に対して215億円もの補正予算が計上される予定となっており、今後ますますGIGAスクール構想の実現に向けたICT環境の整備が進むと予測されます。
学校・教育現場では、これらのことを踏まえてICTを活用した教育がスムーズにできるよう、今のうちから準備を進めておくといいでしょう。