2021.01.18

教育現場

最新事例は見すぎない!タイプ別先生攻略法

他校の進んだICT教育の事例を見て、「こんな授業うちでは無理」と思ったりしていませんか?
ご自身の授業スタイルを変える必要なありません!

とアドバイスを送るのは大阪府豊中市にある明治20年創立の大商学園高等学校でICT戦略室・室長を務める中村天良先生。
端末活用も先生しだい、という中村先生が教員のタイプ別支援方法を伝授します。
また、なぜ今1人1台端末を入れるのか。GIGAスクール構想についての理解が、ICT教育を促進するための鍵だと語ります。

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最新事例は見すぎない!タイプ別先生攻略法

【 タイムテーブル 】
1.はじめに ー 大商学園の紹介 (0:38)
2.iPadの導入時期ときっかけ (1:21)
3.iPad導入以前と以後で変わったこと? (3:30)
4.動画でプレゼン能力が上がった!活用事例 (4:46)
5.先生方へ、気負わず簡単なところから始めよう (9:04)
6.タイプ別!先生攻略法 (1 2:31)
7.iPadがフリスビーになるかも!?MDM導入のきっかけは・・・ (19:00)
8.成功のカギはアカウント管理 (20:54)

出演者

中村 天良 氏:

大商学園高等学校 / ICT戦略室 室長
2015年度よりiPadの導入を推進。
「できることからスタート」、生徒・先生の活用意欲を高める方法を展開している。
https://www.daisho.ac.jp/

はじめに ー 大商学園の紹介

大商学園の中村と申します。本日はよろしくお願いいたします。
大商学院についてなんですが、大阪府の豊中市にありまして、付属の中学と大学を持たない、約1200人の私立高校になります。教員数は約110人くらいいまして、偏差値は平均して40になります。数学で因数分解ができない子がたまに混じってたりとか、30代後半の子もうちには入ってきているような状況です。そんな中での実践など、ご紹介できればと思います。

【 大商学院高等学校 】
・大阪府豊中市
・付属中学・大学を持たない私学
・生徒数 約1200人(男7:女3)
・教員数 約110人
・偏差値 平均40台前半

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iPad導入の時期ときっかけ

ーー大商学院さんはいつごろiPadを導入されたのでしょうか?またどういった経緯でiPadを導入という動きになったのでしょうか?

ーーまず(導入は)2015年の4月になります。今年で6年目をいま走っているような中です。始めたきっかけとしましては、平成26年(2014年)の6月ごろに政府から、世界最先端IT国家創造宣言工程表が出されまして、その中の1人1台の情報端末という記述からちょっとやっていこうかということでスタートしました。最初からiPadを入れているんですけれども、最初の選定理由は、そのころはWindowsにしようかChromebookにしようか、iPadにしようかみたいな感じだったんですが、アプリケーションの管理がまず楽で、ウイルス対策とか改造の心配があまりないというところと、あと起動が圧倒的に速いっていうのが結構大きかった理由かなと思います。
他にも色々考えたんですが、iPhoneがやっぱり高校生に多く普及しているので、その延長線上で使いやすいだろうとか、あと(端末の)裏が金属になっているので、それなりに耐久性があるだろうというような感じで、iPadにしたという感じのところです。

当初はmobiconnectではない他社のMDMを採用して、入れていました。最初実は全然わからなくて、どうしようかなと思っていたところ、近畿大学付属中高等学校さんが先頭を走ってらっしゃったので、全部真似させてもらって。MDMまでは真似しなかったんですけど、iPad関連の業者の方々に聞いて、その流れで自然とMDMは入れなきゃね、じゃあここだね、みたいな感じでMDMの選定は、さほどせずに入れたという経緯がありますね。

iPad導入以前と以後で変わったこと?

ーーiPadを導入して、活用が広がっているとお聞きしましたが、生徒さんに何か具体的な変化などあったのでしょうか。

ーーまず変わったというよりは、思っていた以上に、いい意味で変化がないというか。それこそ授業中にずっと動画とか、関係ないサイト、Twitterとかやりまくってぐちゃぐちゃになるんじゃないかなっていう不安がかなり大きかったんですけど、なんかあっという間にiPadがあることが普通になった感覚ですね。生徒もカメラとかネット検索は当たり前のように使ってますし。
あえて言うなら、振り返ってみるとスピードはかなり上がっているなとは思います。提出であったりとか、生徒が調べて返答してくることであったりとか。学ぶ、理解するスピードなんかも、先生方が作る解説動画とか、そういうのを駆使して速くなっているかな、そんな風に思います。

無理やり以前、数値で何か変わったことがないかなと、学内の先生方を納得させるために調査があったんですけど、そこでは表現力の部分が上がっていて、学力・成績というよりは、そういう非認知能力的なところの部分が向上しているなという実感はありますね。

動画で生徒のプレゼン能力が上がった!活用事例

ーーiPadを導入して6年ということですが、活用の仕方なども広がったと思います。御校での活用の事例をいくつか教えていただけますか?

ーー特にiPadを入れてみて、動画っていうのがすごく効果的というか、いい感じで進んでまして。先生が問題ごとに細かく解説動画を作って、生徒に配信してあげるっていうのはよくあるパターンだと思うんですけど、それをうちは実技で使ってたりするんですよね。事前に先生が解説したやつ(動画)を見ながら。
これ情報の授業なんですけど、そこのパワーポイントの解説を動画で撮っておいて。スピードの差がどうしても子どもたちにあるので、自分たちのスピードでできるように、動画を見ながらパソコンで自習させて、先生は助けに回るみたいなことを動画で活用しているんですね。動画もここから延長で何か変わってくるかなと思うんですけど。
ちょっとさっきの話に戻って、プレゼンテーションについても、これもよくあるシーンだと思うんですけど、電子黒板に生徒が前でこうやってしゃべっているっていうので、プレゼンテーション能力が明らかに上がっていると思います。

パソコンで今まで何時間も作って発表させてた部分が、もう「家で作って来いよ」って言って、もうパッとあの授業中に発表させられるので。授業の中で扱いやすくなってるなっていう実感なんですけど。
これがもうちょっと進化して、これはコロナっていうのもあったんですけど、家で一人でiPadに向かってプレゼンテーションをさせて、提出をさせるっていうことをしたりしてます。これをすると、全然しゃべれない子も、家で一人だとしゃべってくるんですよ。なんだろう、繰り返していくと本番の、みんなの前でも、最終的には声が出るっていう実感をしてて。そこについてはすごくいいなと思ってるんです。
コロナの期間にこれをやって、次は子どもらでオンライン授業みたいなこともできるなと思いまして。子どもら自身で先生たちがやってるような、スライドに自分の動画を載せて、説明をさせるっていうこともさせたんですね。これもでも、非常に子どもたち上手に作っていて、何も教えてないんですけど、コロナの休校中だったので。ただそれでもちょっとしたアドバイスででここまでやってくれたっていうことがありました。

授業への動画活用で、授業時間の短縮にもつながった

そのあとまた授業で、これ面白いなと思ったのでもう少し発展させてみようと思って、今やってるのは、一番左上は生徒同士のプレゼンテーション、目の前の人に説明をしているんですね。これ練習していて、で右上が本番なんですけど、でっかい画面のところでしゃべってるんですが、動画を撮ってます。その横にカンペを映してる子がいると思うんですけど、これでこう、大人もやってるようなズルいこともしながら(笑)、発表をさせて、最終的には動画として提出をさせると。そういうような感じのことをしてます。

結局、全部時間の短縮になってまして。我々見るほうも当日は別に見なくていいんですよね。スムーズに進行できるようにしとくだけで、評価はあとで動画で見ながら一人でするので。それでサポート側に回れますし、生徒たちも練習は一斉にやるので、実際の授業の回数も、これ本気でやろうと思ったら一学期間かかったりしてたんですけど、3時間~4時間でできちゃったり。スピードアップはかなりありますね。
なので、この先どんな感じになっていくか、何がしたいかみたいなのは実はあんまりないんですけど、どんどんどんどん、できることをやっていくと勝手に変わっていくなあという印象を持っているので、改善する点が見つかればやっていくみたいなスタンスを私は今取ってますね。

ICT活用は、気負わず簡単なところから始めよう

ーーいち早く端末を取り入れられたご経験から、これからICT教育に取り組まれる国公立の先生方にアドバイスをお願いします。

ーーあんまり難しく考えないほうが良いんじゃないかなと思ってます。とりあえず出来るところからやっていくスタンスじゃないと、正直しんどいかなとも思いますし。
他の学校の事例を、あんまり求めすぎちゃうと、ネット検索とか色々パンフレットに載っている他の方の授業って、ものすごく素晴らしい授業が多いんですよね。計算しつくされて、スキルもかなり高い方々がスーパーな授業をされているので、それをしなきゃいけないと思ってしまうと、本当に気後れしちゃうので。不安なのはわかるんですが、あんまり事例を求めすぎず、ほどほどにしたほうがいいんじゃないかなっていうのは、一つ思っています。

これまでやってきたご自身の授業ってそんなに変えなくていいと思ってるんですよね、実は。ご自身のスタイルの授業の中のどこかをICTで代替をして、ちょっとずつ変えていくだけで、気づけば劇的に変わってるっていうことになると思うので。気負わずに、それこそ写真を撮るとか、そういうところからだけでもいいと思うので、活用を続けるっていうのが大事なのかなって思ってます。
問題は絶対起きますし、でもそれって実はタブレットがなくても違う問題として起きるので。拒否はせずに、ただ無理せず、生徒主体として考えて続けていってもらうことがいいのかなと、そういう風に思います。

夏休みの宿題のICT化で、30点→85点への成績アップへ

ちょっと一つだけ事例なんですけど、夏休みの宿題だけちょっとICTにしてみようかなと思ったときがありまして。情報系の検定の指導もするんですけど、その点数が飛躍的に上がったときがありまして。それが、30点だった子が85点ぐらいに上がって、夏休み終わったら帰ってきたみたいな、すごいいいことがあったんですね。

Feelnoteっていう、eポートフォリオの学内SNSみたいな感じなんですけど、それを使って何をしたかっていうと、普通に宿題をさせるんですけど、夏休みの自慢をつけて宿題を写真で送れって言ったんですね。そしたらですね、彼らはSNSにかなり長けてて。正直、これやったときもお酒とか映んないかな、怖いなと思いながら(笑)、写真見てたんですけど、全然そんなことはなくて。とっても楽しそうに、どんどんいっぱい送ってくれたんですね。

85点に上がった子に「なんでそんなにやったの?」って聞いたら、「先生に褒めてもらえるから、とりあえずあげるために宿題をしました」と。あげてもらったものに対して、問答無用で僕は褒めまくったんですよね、返答で。それに乗りに乗ってくれて、結果的にはしっかり宿題を写すだけでなくてやってくれて、点数が上がったって言う話なんですが。
これも実は写真撮って送らせただけなんですよね。あと他のことっていうのは、彼らが普段やってるインスタとか、Twitterとかの投稿を単純につけさせただけなので。本当に、簡単なところから進めていくと、発想次第でどんどん可能性は広がっていくのかなと思うので。まずはなんか出来るところからやっていけばいいんじゃないかなというのが、まずは現場の先生方に思っていただきたいなと思ってます。

ICT活用・タイプ別!先生攻略法

ーー数年やってみて今やっぱり思うのは、結局先生次第かなっていう風に思ってます。正直、生徒の偏差値は関係ないかなと思ってるんですよね。生徒がいくら勉強をしたくないだったり、勉強がしたい子であっても、結局先生次第でどうとでもなるというか、変わってくるかなと思っています。

タイプ①「機械は苦手だけど頑張りたい真面目タイプ」

僕がちょっと実践してきた、タイプ別に分けてみた先生攻略法みたいな感じなんですけど。まず4タイプあるんですけど、一人目は、「機械は苦手だけど頑張りたい真面目タイプ」の先生。

みなさん、現場の方は(このタイプの先生を)思い浮かべていただければ、結構かなと思うんですけど。こういう方は授業の中で、本当に一つだけICTを活用、っていうのをサポートしてあげると良かったな、っていう印象です。それは何かっていうと、例えば電子黒板への投影・書き込み。すごい単純なことなんですけど、そういう簡単なものでも一つだけ、一緒にICTを活用してあげる。
ここが結構大事で、一緒に教室に行ってあげる。あと、他の先生も同じことをやってるクラスでやってあげる、っていうこの二つをするんですよね。まず一緒に教室に行ってあげるっていうのは、真面目な方って、失敗したくないんですよね。で、子どもたちのことをすごいよく考えていらっしゃるので。(失敗したら)子どもにかわいそうだと思ってしまうので、失敗しても大丈夫ですよ、っていう状況を作ってあげる。
他の先生が同じことをやっているクラスっていうのは、生徒が慣れているっていうところですよね。二回目以降、僕がいなくても、生徒が実はそれを見てて、「こうやるんですよ」って教えてくれる。そんな状況が実はできるので。(これが)機械は苦手だけど頑張りたい真面目タイプのサポートです。

タイプ②「自分には関係ないと思っている他人事タイプ」

二つ目は、これ実は結構多いと思うんですけど、「自分には関係ないと思っている他人事タイプ」の先生。結構いらっしゃると思います。「あ、すごいね!」とか言ってくれるんですけど、「まあ僕の授業では使わないけどね」みたいな(笑)。そんなことを言う先生、結構ここに当てはまるかなと思います。
こういう方々には、無理に授業で使わせるのではなくて、授業以外での活用を紹介してあげると、結構知らないうちに授業で使いだしてくれている、というようなことがありました。
特に部活動とかで、楽で便利な機能を紹介してあげる。それで使ってもらうっていうのが、結構効果的だなあという風に思いました。例えば電子黒板。サッカーとか、球技とか、動画の分析会っていうのを、「これ(電子黒板)見たらみんなで見れますよね」っていうのでやってみたりだとか。あと、予定の共有。練習、この日はいついつ何時から~っていうのを、Googleの共有を教えてあげると、「あ、それはいいですね」っていうことで、使ってくれるんですよね。で、そうこうしているうちに、「これ授業でも使えるじゃん、楽だし」っていうので、使いだしてくれる。そんなことがありましたね。

タイプ③「今のスタイルを変えたくない抵抗勢力タイプ」

三つ目は、今のスタイルを変えたくない、言い方悪いですが「抵抗勢力タイプ」。相手にしない、時間の無駄です。まあ、私学だから許されるのかもしれないんですけど(笑)。
極端に抵抗してくるので、そうなると推進派の人が疲れちゃう、他のサポートに回れなくなって疲弊しちゃうので。相手にしない、時間の無駄という風に思ってます。でもこれ放っておくんじゃなくて、実は見守っているっていう感じなんですけど、自分の中では。周りの先生方がどんどん(ICTを取り入れていくのが)増えていくと、なんか「やらないと居づらいな」っていう感じになってくるんですよね(笑)。あえて喧嘩せずに放っておいて、使いだしたときにサポートしてあげるっていうような形で、こういう方々はサポートしていますね。

タイプ④「ICTでスマートに仕事をしたい積極的タイプ」

最後に、実は盲点かなと思っているんですけど、結構若い方々でいらっしゃるかなと思うんですが。「ICTでスマートに仕事をしたい積極的タイプ」っていうのがいるんですよね。見方によってはすごい素晴らしいかなと思うんですが、実はセキュリティを無視しがちだったり、使うことに満足をしてしまって、生徒を見ていないっていうことも、多々感じることがありました。そういう方に直接言ってしまうと、「いやいや、使ってっていうから一生懸命使っているのに…」みたいな感じになってしまわれると困るかなと思うので。
(そういう方には)推進委員にわざと所属してもらって、「こういう問題あるよね」っていうことで、一緒に取り組んでもらう。その中で自分自身学んでいってもらうっていうようなスタイルを取りました。こんな感じで、使えるんだけど、「使えてるからいいや」じゃなくて、こんなことにもサポートしていけないかなあという風に思ってました。

この4タイプぐらいに大きく分かれるかなという感じでサポートしていくと、いい感じで使ってくれることが多くなったなあ、というような印象ですね。

先生達を攻略するうえで、やっててよかったなって思うこと

最後に先生達を攻略するうえで、やっててよかったなって思うことを紹介します。

まずはやっぱり使ってもらうっていうところが、すごい大事かなと思うので。授業にフォーカスを当てがちなんですが、授業前でiPadを使っていく仕掛けはやっておいてよかったなっていう風に思っています。欠勤届とか出張届とか、申請系の書類はGoogleフォームに変えたんですよね。そうなると、絶対にこれ使わないといけないので、必ずこれを使うようになってくれました。他にも教員間での連絡・共有・資料配布とかも、紙はダメとは言ってないんですけど、できれば~という感じで言ってまして。このCyberCampusっていうグループウェアを採用してるんですけど、そこでのやりとりをするようにしてもらいました。生徒・保護者からの欠席連絡ですね。家からの連絡、これもCyberCampusを使ってるんですが、保護者のスマホから学校への連絡を電話ではなくてWebを介してやってもらう、先生たちは手元のiPadでいつでも確認ができる。そういう風にしました。
会議での資料はロイロノートなんですが、言ったらその本当に授業外でも、いつも先生方がしてる業務。キーとなる部分を、わざとデジタル化、iPadを使わせるようにしてやっていくと、常に机の上に先生方勤務されている間はiPadが出ているというような状況が作れたので。

一番嫌だったのは、引き出しの中に(iPadが)入っちゃうことだったんですよね。それがないようにってことで、これを考えてやってみたら、これはすごくよかったなっていう風に思ってます。
いろいろ推進される場合は、授業以外の部分を攻めると、結構いいかなって思いますね。

iPadがフリスビーになるかも!?MDM導入のきっかけは・・・

ーーMDMを導入しようと思われたきっかけはどんなことだったでしょうか?

ーーまず鮮明に覚えているんですけど、アプリを自由に入れるってところだけが、怖くて。よくできなかったんですよね。自分の学校を悪く言うわけではないんですが、(iPadが)フリスビーになるんじゃないかとか、色々思ってまして。で、その怖いのをどうにか制限したいなっていう話の中で、じゃあMDMは入れたほうがいいねっていうことを、たしか提案されたかなと思いますね。
やっぱりアプリをこちらのホワイトリストで許可するやつだけを出して、mobiAppsオンデマン‪ド‬を使って、リストアップで、子どもたちが自分で選べるような状況を作ってるので。そこまで子どもたちからの不満は出てこないですし、これ(アプリ)入れてくれみたいなのが、最近本当に1か月に1回くらいは生徒から希望が担任づたいで上がってきて。じゃああげましょうか、みたいなんであげてるケースが結構ありますね。

ただ、そのアプリだけじゃなくて、MDMに関しては、運用上かなりパスワードのロックの解除とかが頻繁に出てくるので、それをしてることが多いですね。実際そのアプリの配信みたいなのは、結局オンデマンドで自分たちでインストールさせるので、あまり我々は使ってなくて。よくあるのは、「パスワードわかんなくなっちゃったんだけど」っていうので、「助けてくれ」っていうのが、先生も生徒も来るというのが、かなり使ってますかね。

ICT教育活用 成功のカギはアカウント管理

ーーiPadを導入する際に苦労された、または決めておいたほうがいい点などアドバイスをお願いいたします。

ーー教育委員会とかの管理する推進系の人たちに向けてもあるんですが、一番はアカウントの管理が、とっても重要で、とっても大変なので(笑)、そこはしっかりされたほうがいいなという風に思ってます。
ちょっと昔聞いた話なんですが、例えばその、どこかの公立の高校とか中学のホームページあるじゃないですか。で、そこで、詳しい方がいらっしゃると更新がすごいあって、その方が転勤してしまうと更新が止まるみたいな話をちらちら聞いたりはしてたんですが。
だれか得意な人がやるみたいなスタンスでアカウントを任せちゃうと、正直破綻するかなと思ってます。iPadであればApple IDとG Suiteのアカウント、この二つは絶対に必要じゃないかなと思いますし、ロイロノートとか、いろんなサービス契約すると思うんですけど、それぞれにアカウントありますので。うちでは今7種類アカウントを管理しています。最初、僕一人でやっていたんですが、ちょっと限界になってきたので、ICT戦略室っていうのを作って、複数でいまやってるんですが。やってみて一番、運用の中で大事なのって、アカウントかなと思いますね。で、iPadであればさっきも言いましたけどパスワードを忘れたとか、G suite、Apple ID、パスワード入れないとか、結構あるので。一学期は、ほぼ毎日あるかなぐらいあるので(笑)、そのへんをトラブルのときの対応フローなんかは事前に決めておいたほうが混乱しないかなと思います。

こういう基盤の部分が、正直成功のカギを握っていると思ってまして。たぶん、事務方の方々がICTに関しては、かなり成功のカギを握っている大きな存在なのかなって思ってます。そのあたり、先生だけでは絶対に無理かなと思いますので、そこらへん大事にして設計をしてもらうといいのかなと思ってます。

あと一つだけごめんなさい。最近、教育委員会間でアンケートしていて気づいたんですが、ICTを取り入れる意欲の強さって、GIGAスクール構想の理解度の高さと結構関係をしているなということが、ちょっとデータとして見えてきていて。どっちが先かわからないんですが。意外とGIGAスクールって先生方知らない方がまだまだいっぱいらっしゃって。その人たちは、「何で入れないといけないの?」みたいな感じで、「とりあえず入れて」って言う風にいわれると、どうしてもスピード感持って入れられないのかなと思うので。まずはその、最初のコンセプトというか、全体の狙いからしっかり理解してもらうっていうのも、重要かなっていう風に思いますね。

ーー実感のあるアドバイス、ありがとうございました!

まとめ

この記事をご覧の方も、大商学園の事例を参考に、「まずはやってみる」。そんな気持ちでICTの教育活用に取り組んでみてはいかがでしょうか? 今後もモビナビでは、MDM活用をはじめとした、みなさまに役に立つ情報を発信してまいります!