2021.09.09
ビジネス
クラウドPBXとは?仕組みやメリット、機能や活用法をチェック

近年、働き方改革の一環として、テレワーク推進が進められていましたが、新型コロナウイルスの影響も相まっていよいよテレワーク環境の整備を本格的に検討する企業が増加しています。
そんな中、オフィスに出社できないことで「オフィスへの受電対応を、自宅などでのテレワーク稼働中にも滞りなく行いたい」「テレワーク中でも、企業の電話番号発信でお客さまへ連絡できるようにしたい」「手持ちのスマホを活用して、電話料金のコストを削減する方法を探している……」といった悩みを抱える企業の経営者や担当者は、多いのではないでしょうか。
このようなテレワークにおける企業の”電話対応問題”を解決できるサービスが「クラウドPBX」です。企業の電話をそのままスマホで着信できるので、テレワークを実施する企業にぴったりのサービスです。
今回は、クラウドPBXの仕組みやメリットをはじめ、おススメのクラウドPBXもご紹介したいと思います。
この記事の目次
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クラウドPBXとは?
クラウドPBXとは、インターネット上でPCやスマホ、オフィスにかかってくる外線・内線・転送電話などのビジネスフォンの機能が使えるクラウドサービスです。
オフィスに設置されたPBX(Private Branch Exchange、以下PBX)をインターネットに介することで、クラウド上で通話や通信環境の構築が可能となります。オフィスにかかってくる外線を社内の複数の内線電話につなげたり、内線同士をつなぐ機能があるほか、保留転送やテレワークにおける電話会議などでも利用できます。
PBXって?
ちなみにPBXとは、構内電話交換機のことを言います。クラウドPBXはインターネットを利用したクラウド型のサービスとなりますが、従来のPBXはインターネットではなく公衆電話回線を活用したものとなっています。PBXはオフィスにかかってきた外線を複数の内線へ接続したり、内線同士接続できるシステムとなっており、社内のビジネスフォンにおいて、最小限の公衆電話回線で電話網を構築でき、内線同士の通話料がかからないという点が重宝され、これまで多くの企業で導入されてきました。
PBXは自社で構築するオンプレミス型がメインでしたが、導入費用やメンテナンス費用が高額なことに加え、拠点数と電話回線の敷設や固定型のビジネスフォンの設置が必要なため、高額なコストがかかるという懸念点がありました。このような課題を解決するために開発されたサービスがクラウドPBXとなります。
このように、運用やコストの面からみても、クラウドPBXは従来のPBXと比べて、電話環境を構築しやすいサービスと言えます。
クラウドPBXの仕組み、機能について
つづいて、クラウドPBXの仕組みについてご紹介します。また、クラウドPBXの導入でどのようなことが出来るのか機能面についてもあわせて解説していきます。
クラウドPBXの仕組み
クラウドPBXは、自社に電話交換機を設置する従来型のPBXと異なり、インターネット上に構築されたPBXを利用する仕組みとなります。
社内におけるPBXの構築が不要なため、メンテナンスがかからず、従来型のPBXと比較すると導入コストを抑えることができます。また、拠点を複数構えている企業においても、一つのクラウドPBXで各拠点間をつなげることが可能です。
従来型のPBXの仕組みと異なる点は、クラウドPBXは、自社ではなく運営企業が構築しているPBXをインターネットを介して利用するため、通信環境とクラウドPBXを提供する運営企業の状況に影響されやすいという特徴も持ち合わせています。
クラウドPBXで出来ること、機能
クラウドPBXは、インターネットを通して、クラウド上で利用できることもあり、従来のPBXよりも活用の幅が広くなっています。ここでは、クラウドPBXの導入でどのような機能が使用できるのか一部ご紹介します。
基本機能(内線通話や保留、転送)
クラウドPBXは、内線通話や保留、転送といった従来のビジネスフォンで使える機能が搭載されています。ビジネスフォンから切り替えても、以前使えていた機能が使えなくなることといったはありません。
電話番号の削除や追加
クラウドPBXは、ブラウザ上から電話番号の削除や追加、変更などの設定がカンタンにできます。従来のPBXのように、部署のレイアウト変更といった電話環境の変化があっても、業者に依頼する必要はありません。
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クラウドPBXを導入する3つのメリット
つづいては、社内へクラウドPBXを導入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、おもに3つのメリットをご紹介します。
テレワーク時でも電話対応が可能に
クラウドPBXは、オフィス内はもちろん、テレワークや外出先でも電話対応が可能となります。とくに、営業マンの多い企業では、外出していることも多く、社員同士のコミュニケーションにおけるビジフォンの通話料が高くなることも多いでしょう。
クラウドPBXを利用すれば、インターネットを通して無料で通話することが可能なため、社員同士が自宅や訪問先にいても、円滑にコミュニケーションを取ることができます。
初期費用の大幅な削減につながる
クラウドPBXは、初期導入費用やメンテナンスにかかる費用を大幅に抑えることができます。
従来のPBXの場合、PBX本体や電話機の購入・設置など、初期導入費用に大幅なコストがかかります。さらに、通信回線の増減や保守期間が終了した際に、システムの更新やメンテナンスも業者へ依頼する必要があるため、運用においてもそれなりのコストと手間が発生してしまいます。
一方、クラウドPBXであれば、、PBX本体や電話機などのハードウェアを購入する必要がなく、インターネット環境下であれば、クラウド上で利用できるため、初期費用を大幅に削減することが可能です。
このように、クラウドPBXは従来のPBXと比べて、導入コストを抑えることができるため、初期費用がネックとなっていた企業でも、低コストで電話環境を構築することが可能です。
通話料など毎月の利用料金もお得に
クラウドPBXは、インターネットを通して無料で通話することが可能なため、初期費用だけでなく、毎月の利用料金も削減することができます。
とくに営業マンが多くいる企業では、オフィスにかかってきた営業マン宛ての受電を携帯電話へ転送する際に転送料が発生したり、社員間におけるコミュニケーションで頻繁に使用する内線通話などの通話料が高くなっている場合も多いでしょう。
クラウドPBXであれば、外線・内線問わず、通話料が無料となり、毎月の利用料金もお得にできるので、電話全般のコストを大幅に抑えることができるでしょう。
クラウドPBX「回線COM」とは
画像引用:「クラウドPBX回線COM」
多くの企業でテレワークの導入が進む中、「限られたの予算内で企業の電話構築環境を整えたい」と考える経営者や担当者もいらっしゃるでしょう。
そのような方におススメなのが、株式企業サンシスコンが提供しているクラウドPBX「回線COM」です。ひかり電話やクラウドPBX、スマホアプリ、グランドストリーム社のIP電話機がすべてまとまった新たなビジネスフォンサービスです。
手持ちのスマホを社内のビジネスフォンと内線化して持ち運びできるため、まるでビジネスフォンをポケットに入れているような感覚で利用することができます。
また、回線COMの特徴として、通話する際は1対1ではなく、1対多数での通話が可能となるため、ビジネス電話に最適化された環境構築が実現します。利用端末は、スマホのほか、PCやIPビジネスフォンに対応しているため、これらの端末から発着信も可能となります。
クラウドPBX「回線COM」のメリット
クラウドPBX「回線COM」を企業へ導入するメリットは、主に以下の3つになります。
スマホにアプリをダウンロードするだけでOK
クラウドPBX「回線COM」を利用する際は、これまでのようにビジネスフォンで利用ができるだけでなく、手持ちのスマホに専用アプリをダウンロードするだけで利用できます。新たにシステムや機能を一から覚えるという手間がかからないため、従業員への負担感も少なく導入できるのは、大きな魅力です。
東京03や大阪06番号など既存番号が利用できる
クラウドPBX「回線COM」は、インターネット環境があれば、東京(番号:03)、大阪(番号:06)などの国内だけでなく、アメリカやヨーロッパなどの海外拠点での発着信ができます。
なお、これらの発着信は、東京(番号:03)や大阪(番号:06)といった既存の電話番号が利用できるのもメリットの一つです。
拠点間の通話0円
複数の拠点を展開している企業において、拠点間での通話料金が0円になることもクラウドPBX「回線COM」の魅力の一つです。
東京、大阪、福岡など国内間はもちろん、海外拠点を構える場合であっても拠点間通話は無料です。さらに、外線発信も同じ番号から発信でき、着信も無料となります。
クラウドPBX「回線COM」の機能詳細
クラウドPBX「回線COM」を導入すると、使用できる機能やオプションは以下のとおりです。
基本機能
- 通話転送(取次)
- グループ着信
- 着信アナウンス
- IVR(自動音声応答)
- 発着信禁止機能
- 全通話履歴
- 全通話録音
- 状況モニタリング
- システム連携
オプション
- IVR機能(自動音声応答受付)
- ウィスパリング機能(モニタリングを含む)
- 自動録音機能 有料の場合(100時間)
- 音声ファイル作成
- 遠隔サポート
- 出張サポート
クラウドPBX「回線COM」の料金プラン、オプション
さいごに、クラウドPBX「回線COM」の料金プランやオプションについてもご紹介します。
スターター(SOHO事業者向け)プラン
個人事業主様やSOHO事業者などの少人数向けのプランです。
初期費用 | 10,000円 |
月額費用 | 3,000円 |
内線端末台数 | 2内線 |
内線通話・内線転送 | 無料 |
電話サポート | なし |
支払い方法 | ・請求書払い ・クレジットカード |
ベーシック(法人向け)プラン
内線端末台数は、最大8内線まで利用できるため、小規模の法人におススメのプランです。
初期費用 | 10,000円 |
月額費用 | 5,000円 |
内線端末台数 | 8内線 |
内線通話・内線転送 | 無料 |
電話サポート | なし |
支払い方法 | ・請求書払い ・クレジットカード |
ビジネスプロ(コールセンター向け)
利用できる内線数が多いため、従業員数の多いコールセンターなどの中規模以上の法人向けプランです。
初期費用 | 10,000円 |
月額費用 | 10,000円 |
内線端末台数 | 15内線 |
内線通話・内線転送 | 無料 |
電話サポート | あり |
支払い方法 | ・自動口座振替 ・請求書払い ・クレジットカード |
まとめ
今回は、クラウドPBXの概要やメリット、本サイトがおススメするクラウドPBXについても詳しくご紹介してきました。
クラウドPBXは、低コストで通話料が安い点が大きな魅力となり、テレワークの導入を検討している企業には、必須のサービスといえます。クラウドPBXのサービスを導入検討する際は、今回ご紹介した効果や仕組みをしっかりと理解し、自社に合ったサービスを選択するようにしましょう。<