2021.08.16

ビジネス

リモートワイプって?メリットと操作方法を徹底調査!

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの業務活用は、デバイスを外出先にも持ち運べて便利な反面、紛失や盗難といったリスクとも隣り合わせとなります。

こういったモバイルデバイスの紛失や盗難に対して有効な手法が「リモートワイプ」という機能です。
今回は、この「リモートワイプ」機能に焦点を絞り、その概要やメリット・デメリット、スマートフォン(iOS、Android)でのリモートワイプ操作方法まで分かりやすく解説していきます。

MDM導入のご検討・ご相談はこちら

リモートワイプ(remote wipe)とは

リモートワイプ(remote wipe)とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに記録されているデータを、通信回線を介して遠隔地(リモート)から削除の指示を出すことで、データを削除できる機能です。
モバイルデバイスを紛失したり、盗難に遭うなど手元から離れてしまうといった場合に利用される機能となります。

モバイルデバイスは、事前にパスワードを設定しておく必要がありますが、紛失時など端末が手元にない場合であっても、携帯電話網を介してそのパスワードを送り、指示を出すと同時にモバイルデバイス内のデータを完全に消去することができます。

リモートワイプ機能を利用することで、モバイルデバイス内に保存された個人情報や企業情報、機密データなどが外部に漏えいすることを防止できます。

次に、リモートワイプに近しい機能である「リモートロック」「ローカルワイプ」についても解説します。これらがリモートワイプとはどのような違いがあるのかについてもみていきましょう。

リモートロック(remote lock)との違い

リモートロック(remote lock)とは、スマートフォンやタブレットなどの持ち運び可能なモバイルデバイスを、通信回線を通じて遠隔地から指示を出すことで、デバイスにロックをかけることができ、操作できない状態にする機能を指します。

一見、リモートワイプとリモートロックは、どちらも遠隔地からの操作で行うセキュリティ対策となりますが、大きく異なるのは以下のような操作内容です。

リモートワイプ:モバイルデバイスに保存したデータを削除
リモートロック:モバイルデバイスの操作を不能にする

つまり、リモートロックは、モバイルデバイスの操作を不能にする機能であり、内部に保存されたデータは削除されず残されたままの状態となります。そのため、外部からモバイルデバイス内のデータを取り出されてしまう可能性は大いにあります。

一方、リモートワイプ機能を使用すると、モバイルデバイス自体が初期化されるため、デバイス内にデータは残らず、情報漏えいを防止することが可能となるのです。

ローカルワイプ(local wipe)との違い

ローカルワイプ (local wipe)は、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの利用者認証、ロック解除などを一定回数間違えてしまうと、自動的にモバイルデバイス内のデータが消去され、初期化されてしまう機能です。

たとえば、従業員が使用するスマートフォンやタブレットなどが紛失・盗難にあったとします。その際、端末利用者(従業員)以外が利用者認証やロック解除などを試みてパスワード入力等の操作をすると、モバイルデバイス自身がローカルワイプを発動します。このようにローカルワイプが機能することで、遠隔からの操作なしに情報漏えいの危機が回避されます。。ちなみに、ロック解除時のパスワードが何回失敗したかでローカルワイプが発動するかは、事前に設定しておくことが可能です。

しかし、ローカルワイプ機能は、利用者(従業員)がロック解除の操作を一定回数間違えた場合であっても発動するため、あらかじめ設定したパスワードを忘れないようにすることが必要と言えます。

リモートワイプとローカルワイプの違いについては、以下のとおりです。

リモートワイプ:遠隔操作でモバイルデバイスを初期化
ローカルワイプ:モバイルデバイスを操作したときに自動で発動し、初期化

リモートワイプは、デバイスの紛失・盗難に気付いたあと、管理者が遠隔地から発動させるため、少なからずタイムロスが生じます。
一方、ローカルワイプはデバイスを操作した人が発動させる機能であり、何かあった際には速やかな対応が可能となります。このようなリモートコントロール時に懸念されるタイムロスに備えて、リモートワイプとローカルワイプを併せて設定するケースもあります。

リモートワイプのメリット、デメリット

次にリモートワイプには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。それぞれみていきましょう。

リモートワイプのメリット

情報漏えいを防止できる

リモートワイプを利用するメリットは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを外出先で紛失・盗難されてしまった場合に、デバイス内の顧客データや企業情報などの情報漏えいを防止できることが挙げられます。

モバイルデバイスは、携帯性に優れていることから、従業員が外出先や自宅でもカンタンに使用できるといった利便性があります。しかしその一方、端末自体が小さいため、外出先で紛失してしまったり、うっかり落して盗難されるというリスクが起こりうることも考えておかなくてはいけません。

リモートワイプは、このような万が一のトラブルに備える機能であり、情報漏えいのリスクを軽減することが可能となります。

リモートワイプのデメリット

業務上の必要なデータが消去される

リモートワイプのデメリットは、業務において必要なデータが消去されてしまうことです。これまで作成した顧客データや売上情報、見積書や契約書などがリモートワイプを発動することにより、消去されてしまうことはとても残念なことです。

このような、もしものときのリスクを想定し、定期的にバックアップをとっておくことや、データをクラウド上で管理しておくなどの対策を講じることで、上述した悩みも解消することができます。

遠隔操作により、機能発動が確認できない

リモートワイプは、遠隔操作で実行されるため、情報の消去が実施されているのか確認ができないこともデメリットと言えます。

実際に、リモートワイプが発動しているかどうかは、モバイルデバイス側で実行されるローカルワイプとの併用が求められます。また、休日や夜間のタイミングによるモバイルデバイスの紛失・盗難では、管理者へリモートワイプの操作を依頼しなければならず、即時リモートワイプを実行することができない状況があります。
そのため、リモートワイプに加え、ローカルワイプといったその他のセキュリティ対策との併用が大切といえるでしょう。

MDM導入のご検討・ご相談はこちら

スマホのリモートワイプ操作方法

ここまでは、リモートワイプの概要やメリット・デメリットについて解説してきました。実際にモバイルデバイスでリモートワイプを実行する場合、どのような操作を行えばいいのでしょうか。
つづいては、スマートフォンにおけるリモートワイプの操作方法について、iOS版とAndroid版で、それぞれ分かりやすくご紹介したいと思います。

iPhone(iOS)の場合

基本的にiPhone(iOS)では、「iPhoneを探す」機能の中に、リモートワイプが含まれています。端末の紛失時には、パソコンや別のiPhoneを利用するなどして、Apple IDでログインを行い、以下の作業を行ってみてください。

紛失したデバイスを回収できないか確認

リモートワイプを実行する前に、まずは紛失したデバイスを以下の方法で回収できないか確認しましょう。

・地図上で確認する
「探す」アプリを開き、「デバイスを探す」または「持ち物を探す」から、デバイスの位置情報を地図上で確認できます。

・音を鳴らす
「持ち物を探す」までは、上述した手順と同じです。その後「サウンドを再生」を選択することで、デバイスから音を鳴らし確認することが可能です。

・デバイスを「紛失としてマーク」する、または「持ち物の紛失モード」を有効にする
「持ち物を探す」までは、上述した手順通りとなります。「紛失としてマーク」または「紛失モード」が表示されるため、「有効にする」を選択することで、紛失したデバイスに連絡先の情報を表示することが可能です。

なお、リモートワイプを実行すると元の状態には戻せないため、必ず上記の方法を試した上で見つからない場合のみ、リモートワイプを行うようにしましょう。

リモートワイプの手順

1 iPhoneの「探す」アプリを開き、「デバイスを探す」をタップ
2 リモートで消去するデバイスを選択する
3 下までスクロールすると「このデバイスを消去」が表示されるため、タップし次へ進む
4 「この [デバイス] を消去」をタップ
5 完了

※リモートワイプを実行してデバイスを消去した際は、Apple Payのクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードといったすべての情報がデバイスから消去されます。「探す」アプリを使用して、対象のデバイスを探すことができなくなるため、注意が必要です。

Androidの場合

まずですが、Androidのスマートフォンで、リモートワイプを実行してデータを消去する場合は、次の条件を満たすことが必要となります。

  • 電源が入っている
  • Googleアカウントにログインしていること
  • モバイルデータやWi-Fiに接続している状態であること
  • Google Playでの表示がONであること
  • 位置情報がONであること
  • 「デバイスを探す」がONであること

上記の条件を満たさない場合はリモートワイプは実行できませんので、その点は理解しておきましょう。

リモートワイプの手順

1 Googleアカウントにログイン
└複数のデバイスを利用している場合
  画面上部で紛失したスマートフォンを選択
└紛失したデバイスに複数のユーザープロファイルを設定している場合
 メインプロファイルの Googleアカウントからログインする
2 紛失したデバイスへ通知が送信される
3 マップに紛失したデバイスの現在位置が表示される
4 「ロック/データ消去を有効にする」を選択
5 完了。ただし、SDカードのデータは削除されない場合があります。

なお、データの消去が完了したら、以後そのデバイスでは「デバイスを探す」は使えなくなるので注意しておきましょう。また、データの消去後、デバイスが見つかった場合、再度そのデバイスを使用するためには、Googleアカウントのパスワードが必要になることがあります。

MDMであればリモートワイプの対応も安心

今回ご紹介したリモートワイプ機能は、MDM(モバイルデバイス管理)にも搭載されている機能です。
MDMとは、企業がスマートフォンやタブレットを一元的に管理・運用するためのソフトウェアのことを言います。

あらかじめMDMを導入しておけば、従業員が社用のスマートフォンやタブレットを紛失・盗難した場合も、管理者側にて速やかに対象のデバイスへのリモートワイプが可能となります。モバイルデバイスの管理の上で、紛失といったリスクはどうしても切り離せないものですが、このようにMDMを導入しておくことで、社用のあらゆる端末に対し迅速な対応が実現するのです。

MDMでは、リモートワイプの対応のみならず、端末情報のバックアップや紛失時の第三者による不正利用対策のほか、アプリや顧客情報の更新などが可能となります。

最近では、多くの企業でスマートフォンやタブレットなどが業務に活用されることが増えてきている一方、従業員が使用する大量のデバイス管理の効率化や、セキュリティ対策に頭を抱える企業や管理者も増えてきています。こうした悩みも、MDMを導入することでデバイス管理の効率化が実現します。また、MDMのリモートワイプやリモートロックなどによるセキュリティ機能を活用することで、万が一のリスクにも備えることができます。

MDMならmobiconnect(モビコネクト)!

「mobiconnect(モビコネクト)」は、企業や教育現場で活用されているクラウド型のMDM(モバイルデバイス管理)です。とくに教育分野ではシェア1位の実績を誇り、多くの企業・教育現場でご利用いただいています。

今回ご紹介したリモートワイプやリモートロック機能のほか、便利な機能も満載です。MDMの導入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください!

まとめ

今回は、リモートワイプ機能の概要をはじめ、メリット・デメリット、スマートフォンでのリモートワイプ操作方法まで詳しく解説しました。

リモートワイプは、外出先での紛失や盗難に遭うことで情報漏えいにつながるリスクを回避できる機能です。

すでに、モバイルデバイスを導入している企業や、これから導入予定の企業などは、ぜひこのような機能の特徴をしっかり理解した上で、安全に運用していきましょう。