導入事例
mobiconnectを活用しているお客様の声をご紹介します。
利用目的や環境は多種多様、お客様のデバイス活用には新たな発見があります。

スマホは会社の大切な資産。 高いセキュリティレベルで管理運用するにはMDMが必須

春日電機株式会社
- 業種
- 製造・メーカー
- 導入規模
- 50台未満
- OS
- iOS
mobiconnectで実現したこと
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Point01
外出時のメールやFAXの確認が容易になった(従来はガラケーのテザリング&ノートPC)
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Point02
30日間の無料トライアルで「どんな機能やアプリが必要なのか」を現実的に考えられた
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Point03
従業員の負担を増やさず、自社でデバイスを運用管理できるのは大きなメリット!
- あらゆる分野で活用されているコロナ・プラズマ制御技術
- 当初からMDM導入を検討。リアルな環境でテストを実施
- アプリの追加や削除も簡単。既存システムとの相性も◎
- 製品設計図など紙中心の仕事だが、デジタル化は始まっている
静電気除去装置やコロナ・プラズマ処理装置(COVID-19とは異なる)の国内トップメーカー「春日電機株式会社」。営業担当者用にスマートフォンを導入し、セキュリティを重んじて各社のMDM(Mobile Device Management/モバイルデバイス管理)サービスを比較検討しました。その中で「mobiconnect(モビコネクト)」を選んだ理由について、電算室部長の坂井公保様と、長峰麻美様に伺います。
あらゆる分野で活用されているコロナ・プラズマ制御技術

1955年に設立された同社。除電やコロナ放電の技術に長けた日本有数の企業で、手掛ける製品は紙マスクの製造ラインでも活躍しています。まずは事業内容や強みについて、お話しいただきました。
坂井 氏
― 私たちが製造するのは、静電気除去装置やコロナ・プラズマ処理装置などの産業用電気機器です。 前者は、例えば多くの印刷機に使用され、静電気による火災防止と高品質なプリントに寄与しています。また、素材の静電気を完全除去する技術により、液晶パネル用高機能フィルムの品質向上にも貢献しています。一方で後者のコロナ・プラズマ処理装置は、プラスチックフィルムなどの表面にコロナ放電を照射する製品で、対象物の印刷・コーティング特性を向上させます。
長峰 氏
― 受注生産を基本としていることから、お客さまの生産ラインに直結したサービスを提供し、要望に応じて迅速に製品を改良できる点が強みですね。しかも社内に実験装置があるため、エビデンスに基づいた製品を用意できるのも大きな特長です。

坂井 氏
― ニッチな分野ではありますが、弊社は静電気およびコロナ・プラズマの研究開発の歴史が長いため、お客さまの困り事に柔軟に対応できる技術者が集まっています。また、製造ラインが停止してしまうと損失が大きいですよね。私たちはすぐに駆けつける体制を整えているので、対応力でもお客さまに信頼されていると感じます。
多種多様な業界の方々とお取引があることから、「幸いなことにコロナ禍でも大きな影響を受けず営業を続けてこられた」と話します。
坂井 氏
― 実は紙マスクの製造工程においても多くの弊社製品が利用されています。不織布(ふしょくふ)はフィルター効果が高いことで知られますが、製造時に帯電させることにより、静電気の力を用いて飛沫などを吸着しているのです。ここでも私たちの静電気に関するノウハウが活用されています。
当初からMDM導入を検討。リアルな環境でテストを実施
コロナ禍でも堅調を維持する中、営業担当者が外出時やリモートワーク時にも円滑に業務を進められるようiPhoneの導入を決定しました。お二人は当初から「MDMの必要性を感じていた」と言います。
坂井 氏
― 営業担当者の携帯電話を“ガラケー”からiPhoneに変えるにあたり、私たち電算室で導入方法を検討することになりました。そうすればオフィスにいなくてもメールを閲覧しやすく、しかも弊社ではペーパーレスFAXを採用しているためPDFの内容も確認できますよね。
以前はわざわざノートパソコンを立ち上げ、ガラケーのテザリングで通信を試みていたので、相当な手間だったと思います。また、個人の携帯電話を業務で使用することもあり、従業員にとっても会社にとってもマイナスな要素になっていると感じていました。

併せて電算室では、「iPhone導入と共にセキュリティを徹底するべき」とも考えていました。そして複数の会社のサービスを比較し、最終的に選んだのが「mobiconnect」です。「サポートが手厚い上に、トライアル環境をそのまま本番環境にできる」という点に惹かれましたね。
長峰 氏
― トライアルを始めるにあたり、リアルな利用シーンを再現するにはApple社のADE(Automated Device Enrollment/端末導入支援サービス※旧:DEP)が必須です。弊社はAppleBusinessManagerに登録済みのため、野崎さんがMacBookを持参して同様の環境を構築してくれました。MDMについてゼロから教えてくださり、まさに救世主のような存在でした。

トライアルではiPhoneを“本番仕様”にして同機種に詳しい社員に渡し、「どのような機能が必要なのか」「不具合はないか」などのヒアリングを行ったそうです。このタイミングが「mobiconnect」の導入を決めるのに重要な1ヶ月間となり、お二人は「これがなければ絵空事に終わっていたかもしれない」と話します。
坂井 氏
― ADEに登録しなければ何も始まらないのに、その方法を誰も分かっていないことにハードルの高さを感じましたね。野崎さんからは私たちの理解度に合わせた説明が受けられ、最初から好印象でした。
長峰 氏
― 他社サービスでは、例えばiPhoneを無線LANに接続するのにパスワードだけでなくIDの入力も求められたり、操作画面のシンプルさを売りにする一方で私たちが求める機能まで削られていたりしました。アプリ配信時のスピーディさに欠けるサービスもあり、あらゆる“できる・できない”を比べた上で「mobiconnect」に決めましたね。
なお「インヴェンティット」の業務範囲ではありませんが、ガラケー時代には「サブアドレス発信」という3G回線のサービスを使用していたため、内線通話が途切れることがありました。iPhoneに変えたところPBX(Private Branch Exchange/企業内電話交換機)を利用すれば内線電話としても利用できるため、とても重宝しています。
坂井 氏
― これまで社内のパソコンはAD(アクティブディレクトリ/Microsoft社製サーバーに搭載されている、パソコンやユーザー情報を管理する機能)でアプリのインストールを制限してきましたが、さすがにスマートフォンまでは管理できませんよね。
一方で世の中のMDMは、アプリを管理するMAM(Mobile Application Management/モバイルアプリケーション管理)の機能を持っているものが多く、紛失時対応とアプリのコントロールの両方が可能なので弊社にとって不可欠だと考えました。
あと、「mobiconnect」には365日24時間の緊急対応のオプションがあるため、紛失などの緊急時に社員が迷わず電話できるという点で安心感がありました。
アプリの追加や削除も簡単。既存システムとの相性も◎

無料トライアルや他社サービスとの比較検討を経て、最終的に「mobiconnect」を選択。さらに、すでに利用しているIT資産管理ツールと連携できる点も、導入を決めた大きな理由になりました。
長峰 氏
― 弊社では、すでにIT資産管理ツールのSS1(System Support best1)を利用していました。新たに導入するMDMサービスも、このツールに連携できなければ意味が無く、相性の良さを調べていく中で「mobiconnect」に着目していました。そしてSS1を提供する企業の担当者に相談したところ「インヴェンティット」を紹介してくれました。
坂井 氏
― MDMを始めるのに、さらに別のツールやシステムを導入しなければならないとしたら、手間やコストが増えてしまいますよね。やはり、既存の仕組みと連携できる点も重要です。「mobiconnect」以外に大手電気通信事業者やIT企業のサービスも検討しましたが「SS1との連携は難しい」とのことでした。
長峰 氏
― 最初の頃を振り返ると、やはり「MDMで何ができるのか」をなかなかイメージできないことに苦労しましたね。それでもサポートサイトで調べたり「mobiconnect相談室」とコンタクトを取ったりしながら、少しずつ理解していきました。
坂井 氏
― 野崎さんの“ユーザーの困り感”を理解した上での対応もうれしかったです。「インヴェンティット」については「教育機関のお客さまが多い」という点も安心材料になりましたね。
あと、私はヒントを探るため、よく「この機能では、他社はどんな設定にしていますか?」と質問しています。「mobiconnect」に関する豊富な事例があるので、自社と似たようなケースを知ることができますね。

貸与したiPhoneは、個人でアプリをインストールできないように設定しているのだそう。その上で、通話、メール、FAX、Microsoft 365、クラウドストレージの機能を持たせ、またGoogleのカレンダーとマップも追加。各自の好みがあることを配慮して、乗り換え案内アプリは複数種類をインストールしたといいます。
坂井 氏
― 電卓アプリのインストールも要望がありました。いざ入れてみると「数式が表示されない」「関数電卓にしてほしい」といった声が出てきましたが「mobiconnect」を使って簡単に変更できましたね。MDMを導入していなければ1台ずつインストール、アンインストール、インストールを繰り返していたことになります。
私用のスマホに比べて社用のiPhoneは不便だと思いますが、それは「セキュリティがしっかりしているから」と理解してもらえたらありがたいですね。
長峰 氏
― あとは中国に出張する人のために、現地で人気のコミュニケーションアプリをインストールすることになりました。セキュリティ面でやや不安がありましたが、アプリの専用端末を用意することで対応できました。改めて会社のアプリを入れ直す場合も、リセットすればすぐに既定の設定で再インストールされるため、大変便利です。
ちなみにこのアプリでは、複数のアカウントがブロックされるという不具合が生じたため「mobiconnect相談室」に問い合わせたことがあります。MDMとは別の原因でしたが、対応が親切でしたね。
現在は困ったことがあれば、まず「インヴェンティット」のチャットボットに質問し、それでも分からない時はヘルプサイトで検索します。機能が多い分、うまく答えを見つけられないこともあるので、その際にはサポートサイトから問い合わせます。「マニュアルにある、この部分を見てください」と的確に教えてもらえるので助かりますね。
製品設計図など紙中心の仕事だが、デジタル化は始まっている

「とはいえ、うちは紙ベースの“昭和な会社”です」と謙遜するお二人ですが、すでに意識は業務のデジタル化に向いています。現場の声を拾いつつiPhoneをどのように活用していくのか、今後の展開も楽しみです。
坂井 氏
― 弊社のようにスマホを導入し、その管理方法で悩んでいる企業は少なくないと思います。MDMはその有力な解決策であり「インヴェンティット」には自社で分からないことを何でも相談できています。だから安心して、まず連絡してはいかがしょうか。
もちろん、貸与する社員の増加に合わせてスマホを追加するなど自分たちで手を動かす必要もありますが「mobiconnect」で難なく対応できるでしょう。やはり従業員の負担を増やすことなく、自社でデバイスを運用管理できるのは大きなメリットです。
長峰 氏
― かつて弊社では、エクセルで表を作ってガラケーを管理していました。また、他社の管理サービスも利用した際には、所有者の名前が空欄になっていたこともあります。こうした心配もなくなると思います。
今回のインタビューを受けるにあたり、「mobiconnect」のホームページに掲載されている他社の導入事例を見て、「私たちも、もっと紙ベースの仕事を見直さなければ」と感じたといいます。
長峰 氏
― 紙からタブレットに変えたことで「書類の文字を拡大できるようになり、ベテラン従業員にも優しい」という記事もありましたよね。
坂井 氏
― 新たにアプリを作り、サービス部門がお客さまに提示する報告書をタブレットに変えるなど、一つひとつ検討していきたいですね。製品の図面や試験成績表も紙が中心なので、少しずつデジタルに移行したいです。
このように私たちの仕事では紙がトリガーになっていますが、脱却を進めていくことが今後の目標ですね。でも、デジタル化への第一歩は踏み出せていると感じています。
長峰 氏
― iPhone導入を機に、営業担当者から名刺管理アプリの導入依頼も受けています。これまでは名刺を各自で保管していたので、個人情報保護法の観点からも会社が関与しなければと思っています。
こうした現場からの意見をどんどん吸い上げ、変化し続けていきたいですね。
( 取材日:2023年6月 )