導入事例
mobiconnectを活用しているお客様の声をご紹介します。
利用目的や環境は多種多様、お客様のデバイス活用には新たな発見があります。
DNS型広告フィルタリング「AdGuard DNS」で守る、自由な学び。教育現場に最適化された広告ブロック機能とは

聖徳学園
- 業種
- 学校・教育委員会
- 導入規模
- 50台未満
- OS
- iPadOS
目次:
生徒一人ひとりの主体性を尊重し、創造的な学びを促す教育を実践してきた聖徳学園。2015年に1人1台のiPad環境を整備して以来、動画制作やプログラミング、3Dモデリングなど、幅広い学びのスタイルが日常的に広がっています。しかし、その自由を支えるためには安全で柔軟なICT環境が欠かせません。
現場の負担を減らしつつ安心して使える仕組みを作るためには何が必要なのか。聖徳学園が目指す「自由を守るセキュリティ」の姿と、それを支える「AdGuard DNS」と「mobiconnect」の運用について、情報システム部長の鶴岡裕一郎様にうかがいました。
創造性を育む、「自由」な学びの場を目指して

聖徳学園では、生徒の主体性を大切にする教育方針のもと、ICTを学びの道具として活用できる環境作りを進めています。早期から1人1台のiPadを導入し、学校全体でのデバイス管理やセキュリティ対策にも力を入れながら、生徒が自分の力で未来を切り拓くための学びを追求しているのです。
鶴岡 氏
―聖徳学園では、学園全体の教育方針として「生徒の主体性を大切にする」ことを重視しています。知識を一方的に与えるのではなく、生徒が自分で考えて未来を切り拓ける力を育てたいと考えているんです。ICT活用もその手段の一環として、長きにわたり取り組んでいるものの1つです。
当学園では、2015年からiPadの導入を始めて、現在は1人1台の環境が整っています。動画編集やプログラミング、3Dモデリングなど、今後の社会に必要なスキルを考えたときに、どう活かせるかという観点で活用を進めてきました。生徒には、学んだことを自分なりに形にしていく力をつけてほしいと考えていて、そのためにもICTはとても有効なツールだと感じています。
もちろん、そういったICT教育を円滑に行うためには、情報システムがとても肝になってきます。当学園では、CISO(Chief Information Security Officer)という役職を設置しており、教職員も生徒も、使うデバイスはすべて一括管理する体制をとっています。ICTの自由な活用を支えるには、裏側にしっかりとした管理の設計が不可欠なんです。
セキュリティリスクは、日常のいたるところにあります。教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会というところが毎年、情報漏洩やセキュリティリスクについて調査報告書を出しているのですが、こういった事故は端末の置き忘れや不審メール、フィッシングのようなものが大半です。決して珍しいことではなく、誰にも起こり得ることだと思います。

そんな中、先生方がICT担当者に気軽に相談してくれる環境作りはとても重要です。教員のICTリテラシーにも個人差がありますが、「困ったらすぐに聞ける」という安心感を持ってもらえるような支援を心がけることで、ちょっとした懸念もすぐに相談してもらえています。問い合わせ自体は、ほぼ毎日いただきますね。そういった信頼関係が安全な運用を支えてくれていると思います。
自由にICTを活用するためには、それを支えるルールも必要です。ただ制限をかけるだけでなく、「なぜ必要なのか」という理由も含めて丁寧に伝えることで、教職員も生徒も安心して使える環境になると感じています。誰もが「ここなら安全に学べる」と思えるような場をつくっていくことが、情報システム担当としての大きな役割なんです。
現場になじむ利便性と、学びを支える機能性

端末をより安全に管理するため、聖徳学園では「AdGuard DNS」の導入を決定。現場の負担を減らす直感的な操作性や、誰でも扱えるインターフェースが導入の決め手となりました。さらに「mobiconnect」との併用により、システム面での補完関係が生まれ、教育現場におけるセキュリティレベルの向上につながっています。
鶴岡 氏
―広告ブロックを導入したきっかけは、教職員の端末管理を見直したことでした。生徒用の端末には助成金などが出ますが、教職員のものは対象外で、どうしても対策が後回しになりがちだったんです。でも現実的には、学校のネットワークに繋がる以上、教職員のデバイスこそ管理しておく必要があると思い、セキュリティ強化を検討しました。
いろいろと検討していく中で、「AdGuard DNS」の導入に至ったのは、やはり「現場で使いやすい」ことが大きな理由でした。最初にテスト期間があって、実際に使ってみたんですが、初期設定は驚くほど簡単でした。
感覚的に操作ができるというのも魅力です。どのボタンを押せば何が起こるかがすぐにわかるような設計になっていて、たとえば削除ボタンも、目立つデザインな上にポップアップで確認を促してくれるので、操作ミスの不安もありませんでした。あと、インフォメーションが非常に充実しているのもありがたいですね。「AdGuard DNS」は外資系のメーカーですが、適切かつ丁寧な日本語で解説が表示されるので安心して使えます。そういった情報がきちんと見えるだけでも、導入へのハードルがぐっと下がるんです。

機能面で感じた大きな利点の1つは、広告表示の制限。時事問題等を扱う授業などでは、速報性が高いニュースサイトなどを見せることが望ましいですが、場にそぐわない広告が表示されてしまうこともあって。その不安から、これまでは事前にスクリーンショットを使うなどの工夫をしていましたが、「AdGuard DNS」を導入したことでWebページも活用しやすくなり、最適な学びにつながるようになりました。
加えて、「AdGuard DNS」だけではカバーしきれない部分を、「mobiconnect」との連携によって補完できるというのもポイントです。「AdGuard DNS」でアクセス制限や広告ブロックをしながら、「mobiconnect」でアプリや構成プロファイルの配信などを行うことで、二重のセキュリティ体制を構築できる。
そして「mobiconnect」で一括管理ができるので、設定がさらに楽になります。両方を組み合わせて運用することで、全体をしっかりとカバーできる。端末を回収するなどの手間もなくなりますし、常に時間との勝負でもある現場では、この連携はとても有効だと感じています。
安心して学べる「自由を守るセキュリティ」

聖徳学園では、創造的な学びを実現するために、ICT環境を「自由に使えること」と「安全に使えること」の両立を意識して整備しています。セキュリティは縛るためのものではなく、安心して挑戦するための支えであるべきという考えのもと、今後も学びの自由を守るための進化を続けていきます。
鶴岡 氏
―生徒たちには、ICTを気兼ねなく使っていってほしいと考えています。動画やプログラムをつくったり、発表用の資料をまとめたり、学びのスタイルはどんどん広がっていますが、それらを「自由」に行えるようにするということは、不安を取り除くことでもあると思うんです。これは生徒だけではなく、教職員や保護者の方も含めてですが、どこかに迷いや懸念があれば、挑戦しづらくなってしまいます。
だからこそ、セキュリティは「制限」ではなく、「安心してチャレンジできるようにするため」のものだと考えています。自由な教育を支える裏側には、安心して任せられるICT環境が必要ですし、それをちゃんと伝えていくことも、私たちの役割です。
学校には、保護者、生徒、教職員など、ICTへの理解や関わり方が異なる多様な立場の人がいます。「mobiconnect」と「AdGuard DNS」は、それぞれの特長を活かしながらICTの基盤を安定させ、安心感のある学びの環境を作る上で欠かせない存在です。デバイスの通信情報ひとつが運用面での気付きとなり、根拠のある改善提案につながります。先生方の「もっとこうしたい」に応えられるように、そして生徒たちの「やってみたい」が止まらないように、安心して学びに没頭できる環境を追求できるよう、これからも伴走していただきたいです。

( 取材日:2025年7月)
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